@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

電子書籍の未来とは?

4/27の覚え書き。ウェブから学ぶ電子出版の可能性~多様な読書スタイルを考える~の準備のための打合せがGaji-Laboさんでありました。このイベントを企画されたDNPのご担当者様お二人と、素敵な奥様こと山岸ひとみさんと、4人でどんな文脈で何をお話ししましょうかって議論を2時間ばかりしたのですが、改めて電子書籍とは何なのか? という疑問がふつふつと湧いてきたし、すごく面白いイベントになりそうという確信を得ました(少なくとも僕にとっては)。

Webはそもそも「デジタルファースト」でデザインされたものだけれど、書籍はそうではない。紙という媒体向けに、ページという概念とセットでデザインされたものを電子化することで、さまざまなメリット、とりわけアクセシビリティ的な側面で授かり得る恩恵は計り知れないけれど、出自が「デジタルファースト」でないがゆえに、失われたり損なわれる価値も同時にあって。しかしコンテンツの消費スタイルは概ねデジタル前提、マルチデバイス前提に向かいつつあるように感じられる昨今、電子書籍と呼ばれる何か、の将来像がいまひとつ描ききれていないというのが現状なのかな......などとボンヤリ考えたり、考えなかったり。

ついでに考えると、僕が忌み嫌う固定レイアウトの電子書籍は早晩滅びる、いや滅びて欲しいのだけど、そうなるには電子書籍が「デジタルファースト」でデザインされるようにならないといけないだろうと。でもそうなったらなったで、それはもはや書籍と呼んできたところのパッケージではない気がするし、少なくとも「書籍」という体裁にこだわるべき必然はなく、いちデジタルコンテンツという認識では既存の(書籍向けに作られてきた)流通チャネルに乗せなくてもよくなるだろうなぁって考えると......うーむ。まぁこの続きは5/7のイベント当日に。

ところでGaji-Laboさんには初めてお邪魔したのですが、2月に今の場所に越してきたばかりというせいもあってか?とても小綺麗かつお洒落なオフィスでした。静かだし、ご近所には良さげなカフェもあるし(帰り道にTHE DECK COFFEE & PIEに寄ってしばらくPCを広げてたんですが、人も少なめで快適過ぎました)、実に素晴らしい。こんなオフィスで一日中ガンプラを作っていたいものですね(謎

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2015年4月 > 電子書籍の未来とは?
Google カスタム検索を利用しています