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「アクセシビリティ」か「アクセシビリティー」か?

遅まきながら、中根さんがお書きになった単語末尾の長音符 - ゴミ箱の中の雑記帳について。「アクセシビリティ」と「アクセシビリティー」、どちらの表記を採用すべきかという非常にシンプルな命題ではあるのですが、自分が通常使っている「アクセシビリティ」表記には、よくよく考えてみるとこれといって明確な根拠がありません。

単純に、そういう表記を目にすることが極めて一般的だったがゆえに、特に疑問を持つこともなく自分もそれに倣ってきたに過ぎません。じゃあ中根さんの主張される根拠に従い長音符有りに切り替えるか? と問われれば、答えはノー。慣れの問題とはいえ、長年に渡り慣れ親しんできた表記を変えることへの心理的抵抗は決して小さなものではなく、また

まず、一番大きな理由は、実際に発音する時にはみんな単語末尾を伸ばしている、つまり「アクセシビリティー」と発音している、という点だ。片仮名というのは表音文字であって、だとしたら発話内容と一致させるのが当然のように思えるのだ。

という主張に関して言えば、聞こえ方はさておき自分の意識として明確に伸ばして発音しているわけではなく、かと言って意識して伸ばさないよう・短く言い切る感じに発音しているかといえばそれはそれで微妙なところで、少なくとも諸手を挙げて賛同はしにくい印象があります。

でまぁ一人悶々と考えを巡らしていたときにふと見つけたのが、【topic】 カタカナ表記(音引き)というリソース。日本翻訳連盟という組織のサイトにあった、チャットかメーリングリストのログのようなものだったのだけど、非常に興味深かったです。いくつか引用してみますと、

マイクロソフトのサイトの「アクセシビリティ」表記云々について真相は分からないながらも(知り合いの方が何人かいらっしゃるのでそのうち聞いてみたいところ)、中根さんの記事をきっかけとして新たな知見を得ることができたのは、有り難かったです。そしてつい先日、ウェブアクセシビリティ基盤委員会の作業部会2で中根さんとお会いした際、お昼ご飯をご一緒しながらこのトピックについてもお話したのですけど、結論としては同じドメインなり組織なりの中で表記が統一されてさえいれば、長音符の有無はそれほど大きな問題でも無いのかなと。

以下余談。そのときのお昼ご飯、中根さんが辛いものが割とお好きということで、ウン年ぶりに味芳斎 支店の牛肉飯(1,050円)を食べたのですけど、いやー美味しかった。だいぶ昔、それこそNASDAの広報室で仕事をしていた時分に行ったことがあったぐらいなのだけど、そのときの思い出ほど辛く感じなかったのは、果たして加齢のせいなのか、それとも純粋に辛さ耐性が向上していたからなのか。

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