@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

シニアが使いやすいウェブサイトの基本ルール

シニアが使いやすいウェブサイトの基本ルール』という本を読了。本書はChapter1の基本編とChapter2の実例編からなり、ルール自体は前者に、その実例が後者にまとめられています。気になったのはそのバランスで、総ページのうちだいたいChapter1が1/4、残りの3/4をChapter2(ページ面積の多くが実際のサイトの画面キャプチャに割かれている)が占めているという。そういう意味では内容的に濃くはないのだけど、それは店頭で実際に手に取って分かったうえで購入。

上記の構成もさることながら気になったのが、基本編と実例編のあいだにある齟齬。たとえば、基本編のp.16でプルダウンメニューの使用は要注意、またp.17ではシニアには「パンくずリスト」の意味は理解されない傾向があると言われますとしていながら、その両方をp.66〜67のJTBの事例では長所のように取り上げています。同様の齟齬を感じた点は他にも複数ありました。Webサイトのデザインというのは何もシニアにとっての使いやすさのみで決まるものではなく、さまざまな点を勘案したうえで決まるのが通例ですから、齟齬と評するのは酷かもしれませんけど、しかし本書のテーマを考えれば文脈的にもう少し一貫性が欲しかったかなと。

また、実例編において取り上げられている特徴というのが、かなりの頻度で重複して登場します。取り上げるべきポイントが似通ってくるというのは「ある程度は」仕方ないと思いつつ、穿った見方をすれば単なるページ数稼ぎにも映ります。自分なら業種をまたいでの特徴の重複は避け、もう少し全体のボリュームを落とし、そのぶん価格も下げる方向で編集したい感じです。まぁそれでも、基本編でシニアの利用特性につき「へぇ」と思ったくだりが幾つかあったので、参考にはなりましたけども:

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2014年11月 > シニアが使いやすいウェブサイトの基本ルール
Google カスタム検索を利用しています