@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

ウェブとはすなわち現実世界の未来図である

ウェブとはすなわち現実世界の未来図である』の覚え書き。はじめに、のなかで登場する現実世界はウェブのなかで起きている「潮流」をつねに後追いしている。とか、「社会はウェブをコピーする」。これが本書の重要なキーワードだ。といったくだりが当初ピンと来なくて、これは買って失敗しちゃったかもなぁと思ったのですけど、読み進めるほどに俄然面白くなって、最終的には読んで良かったと思えた一冊。

現在の座標軸と未来への羅針盤が本書の提示したかったものらしいけど、いずれも見事に描かれていたのではないかと思います。自分が日頃漠然と感じていたところとの一致を少なからず確認できたという意味では、妙に自信を持たせていただいたような面があるかな。と同時に、モヤモヤしていた部分を鮮やかに文章化されてしまったことへの微妙な悔しさみたいなのも多少、あったりして。いずれにしても、うんうんそうだよね、と賛同できるところが多かったです。以下、特に印象的だったくだり7選:

3Dプリンターのような代物が国際宇宙ステーションにまで持ち込まれる昨今、いよいよ人やお金、情報に加えてモノの流通も、インターネットを介し一層ダイナミックに変化して行く......その行き着く先は、果たして明るい未来か、暗い未来か。自分は割と楽観的な見方をしていますが、程よいさじ加減のオープンさだとか「シェア」の力をうまく活用していけさえすれば、きっと未来は暗くないハズ。長所と短所、期待と不安は常に拮抗しながら増大して映るけれど、そのバランスとて最終的には本書にたびたび登場する「ヒューマン・ファースト(人間中心主義)」の概念がいい感じに取ってくれるものと信じたい。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2014年10月 > ウェブとはすなわち現実世界の未来図である
Google カスタム検索を利用しています