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嫌われる勇気

書店に行くと、ちょっとした「アドラー心理学」ブームが起きているかの印象を受ける今日このごろですが、僕も『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』は読んでいて、少し前にSan Franciscoに出張に行った際も、飛行機の機内なんかで何度か読み返していました。自己啓発本ではあるのだけれど、これまで読んで来たものとはちょっと刺さり方が違ったというか、とにかく凄いインパクトを受けています。受けたインパクトにおいては間違いなく今年読んだなかで一番だし、生涯通じて読んだなかでもトップ10入りするのではないかな。

店頭で平積みされたときから、気になってはいたけれども、本書を買ったのは割と最近のこと。告白すると、タイトルだけで敬遠してしまっていた節があります。「どちらかといえば」周りから嫌われているとの自覚はあるし、実際、見方によっては「嫌われてナンボ」な立場にいたりするし、嫌われる勇気ならとっくの昔から持ってますよ、みたいな理由から。まぁ買って読んでみたところ、そういう勇気とは違う、というのはよく理解できましたけどw

哲人と青年が5夜にわたって交わした会話を通じ、明らかにされるアドラー心理学。その中身には、僕自身が40年の月日のなかで既に理解していたこと、身につけて来たことも確かにあったけれども、やはり気付かされることも多くありました。そして何より、決定論/原因論を否定し目的論を導入するあたりの鮮やかさが素晴らしい。どことなく、物理学の影響から因果律/二元論的価値観に縛られがちだっただけに、なるほどそういう考え方もあるのね、と激しく気付かされました。

かなりの箇所、マーカーを引きまくったので、それを全部引用するわけにはいかないけれど、特に印象的なくだりをいくつか書き記しておきます:

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