Fw: 障害者差別解消法の基本方針に関する意見書
著
自分も副委員長ならびに作業部会1の主査として参加させていただいているウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)では、去る7月31日に障害者差別解消法の基本方針に関する意見書を内閣府に提出しました。本日、その全文をWAICのサイトに掲載しました。意見書においては、ウェブサイト及びウェブブラウザを用いて利用するサービスや製品のアクセシビリティ
に関連して、
- どのような場合を差別的取扱いと考えるのか?
- どのような場合に、どのような配慮が求められるのか?
- 合理的配慮をしなくても良い前提となる「過重な負担」とは、どのような場合か?
- 各行政機関等及び事業者において望まれる取組みとは何か?
といった個々の問いに、WAICとしての意見を表明しています。末尾には「各国の動向」として、諸外国におけるWebアクセシビリティ確保の法制化事例をいくつか紹介しています。この意見書が果たして今後、どれだけの効力を発することができるか、それは全く未知数です。しかし、WAICでご一緒させていただいている梅垣さんがAccSellのポッドキャストで熱弁を振るっていらっしゃるように、日本のWebアクセシビリティにとって今が極めて重要な時期、正念場であることは確かです。
行政機関であれ民間事業者(Webサイトを運営する側、受諾でその業務を請け負う側を問わず)であれ、Webに関わりのある全ての方には、是非意見書をお読み頂きたいと思います。そして願わくば、この意見書に賛成にしろ反対にしろ、Webアクセシビリティが法律的にどう扱われるべきか、一人でも多くの方が積極的に声を上げるなり、何かしらのかたちで表現していただけることを。