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html5j パフォーマンス部 第二回勉強会

DeNAのセミナールームを会場に催された、html5j パフォーマンス部 第二回勉強会に参加しました。ヒカリエなんてシャレオツな場所には足を踏み入れたことが無かった(というか近くを通過したことしか無かった)のですが、いやー初めて潜入しましたわ(潜ってない)。この手の理由、動機でもない限り、ヒカリエなんてまずご縁がありません......というのはさておき。

Session 1.【統計学】品質管理と統計学 ― IT業界へどうつなぐ?

講師は成蹊大学名誉教授の中西氏。曰く、ご自身はIT業界についてはほとんど知らないそうなのだけど、「品質管理」「統計学」「IT業界」の3つをキーワードとして語って欲しい、というのが登壇のオーダーだったそうで。講演を通じ、製造業では不良品(不適合品)を世に出さない、というのを何度か繰り返されたのが印象的でした。不良品が出ないことはあり得ないけれど、それを売ってはいけないっていうね。標準偏差云々あたりは正直ついていけなかったし(いちおうこれでも理工学部出身なんですが既に忘却の彼方に......)、〆があまり問題提起になっていなかったようにも思いますが、そこを除けば全体的に興味深く拝聴できました。統計学=分析学ではない、とかね。統計的品質管理(SQC:Statistical Quality Control)のあたりは、大学の授業を少しばかり思い出せたかなぁ、お題がベアリングだったし。まぁしかし100万個作ったうち出てくる不良品が30個やそこらでようやく及第点、というのはシビアな世界ですな。

Session 2.【ソフトウェア工学】ソフトウェア工学の基礎を学ぶ

講師は株式会社一(いち)代表取締役社長の大槻氏。ソフトウェア経済学なるものを提唱しているのだそうで、講演は起承転結の4パートで構成(ソフトウェア工学とは?→ソフトウェア工学の潮流→知識主導社会のソフトウェア工学→もっと先のソフトウェア工学)。なかなか普段は馴染みのない領域だけにお話の内容は割と新鮮で、こちらも最後まで楽しく聞かせていただきました。話が進むほどに時間が足りなくなったせいか?端折られてしまい、かつ宣伝色が強まったというか一般論より持論の割合が高まった感じに若干「えー」って印象を抱きもしたけれど。なにぶん新興の領域であるだけに、その持論自体がたいへん価値あるお話なのだ、と理解をしました。それはそれとして、要件が明確になってもいないのに先に進めてしまう「なんちゃってアジャイル」が流行っているらしいけれど本当かしら......(汗)。

締めくくりの挨拶は部長の竹洞氏から。パフォーマンス改善は部分最適ではなく全体最適、というのは自分もセミナーで語っていることではあるものの、強調しても強調し過ぎることはないよなぁ、という感想。フロントエンドを速くした結果バックエンドの処理が追い付かず問題になったとか、DNSのTTLを短くし過ぎるとキャリアのネットワークが堪えられなくないほどの負荷を生じさせるとか、投資を怠ったネットワーク機器がボトルネックになり得るとか、そういう具体的な事例への言及が興味深かったですね。

コミュ障なので(謎)懇親会には不参加。でもって同僚と二人、近くで見つけた立ち飲み屋(BISTRO ポチ 428)で勉強会で伺ったお話を肴にあれやこれや23時近くまで話してお開き。

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