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ザ・アドテクノロジー

デジタルマーケティングの参考書として、3月の終わり頃にまとめ買いしていた中の一冊、『ザ・アドテクノロジー データマーケティングの基礎からアトリビューションの概念まで』を読了。題名からは広告に特化したような印象を受けたけれど、書店で手に取ったところマーケティング全般に関わる幅広い話題が含まれているようだったので。

デジタルマーケティング界隈では、どういうわけか英語3文字の用語を割とよく目にする(かつ、それゆえにワケがわからなくなるときがある)のですけど、本書ではそれらが割と丁寧に解説されており分かりやすかったです。RTBIMCATLBTLTTLSSPDSPDMP......などなど。個々の言葉というか発想が生まれてきた歴史的経緯もまた、勉強になりました。第6章は「賢人に聞く」と題して対談/インタビュー記事が掲載されており、そちらがまた興味深かったです。印象的だったのが、まず

日本の企業のトップは、まだマーケティングを信じていないのかもしれません。つまり、宗教としては信じているかもしれませんが、科学としてマーケティングを信じていないのが、人やお金の使い方に表れているように思います。

という、横山氏の発言。そして、今はKDDIにお勤めの塚本陽一氏の経歴がスゴイというか、見事な「connecting the dots」感(謎)があって興味深かったです。エフエム東京→電通→オプト→インテグレート→KDDI。マーケティングのあり方の変化と合わせてご自身の興味・志向も変化させつつ、キャリアを積んでいらっしゃるのだなぁと。キャリアデザインという視点では、第6章の後ろに掲載されているコラム「テレビCMに検索キーワードが入るまで」を書かれた有園雄一氏の経歴も凄い。氏の

フィリップ・コトラー氏が言っているように、「マーケティングとは、市場に向けて価値を創造し提供することにより、望ましいレスポンスを生み出そうとする行為」であるとすれば、全てのマーケティング活動はそのレスポンスを測定すべきものだと考えています。

との言葉は、本書の内容を総括しているかのように感じられました。

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