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イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者

イーロン・マスク氏といえば、PayPalの母体を築いた後にSpaceX社で民間宇宙開発を推進、またTesla Mortors社を率いて電気自動車の普及に取り組んでいる、自分のなかではSteve Jobs氏と同等もしくはそれ以上に尊敬している希代のイノベーターであり、経営者。つい最近も、Falcon 9 Reusable(F9R)の最初の試験飛行が成功したようで、ますます氏のイケイケぶりから目が離せなくなっています。『イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者』は、そんな彼のこれまでの軌跡を綴ったルポルタージュ。

大学時代に人類の将来にとって最も大きな影響を与える問題は一体何かを考え、たどりついた氏の答えがインターネット、持続可能なエネルギー、宇宙開発の3つ。それらは確かに僕も重要だと思うし、実際仕事でも仕事以外でもそういう方面に興味を向け生きてきたけれど......マスク氏の恐ろしいまでの才能と実行力で成功を積み重ね、世界を変えつつある様には本当に敬服するしかない。しかし本書を読んだ感想としては、全てにおいて完全完璧な人間なんて存在しないであろうことへの確信を深めたというか、やはり失敗なり不運もそれなりにして経験してきた結果として今日の彼の姿はあるのだなと。気になったくだりをいくつかピックアップ:

「おわりに」のなかで、著者の竹内氏は歴史上、類を見ないこんなスゴイことをやろうとしている男を、私たちはリアルタイムで見られるんだ。こんなラッキーなことはないと書いているけれど、激しく同意。Steve Jobs氏亡き今となっては、Apple社が今度どんな製品を世に送り出すかより遥かに、SpaceXなりTesla Mortorsの将来が楽しみだし、また成功を願っています。まぁ仮に技術的・経済的に可能になったとして、火星に移住したいかと問われれば、ゴメンもう少し地球上の景色を見てからでもいい?って返してしまうと思うけど。

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