『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識』発売記念イベント
著
勤務先のサイトをちらっとご紹介いただけたというだけで、発売された直後くらいに「ください」ってまぼろしの小林さんにお願いしたところ、本当に一冊送っていただけたにもかかわらず、諸般の事情によりまだ読み終えていない『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識』。その発売記念イベントがあるというので、花粉症でだいぶ辛かったのですが(というか実際、途中でうつらうつらしてしまって申し訳なかったのですが)、参加してきました。会場は株式会社メンバーズのラウンジスペース。ウェブガーデン仙台のほうは昨年お邪魔していましたが、東京本社のほうは(晴海に移られてからは)初めてでした。講演で使われたスライドは来週にもWebで公開するとのことでしたので、公開され次第改めて復習するとして、ざっくり各講演の内容とか感想を覚え書き。
- スタイルガイドを活用した運用に強いCMSサイト制作
- 講師の井村圭介さん、WHILLのサイトを手がけていらっしゃるとは羨ましい(謎)。スタイルガイドの紹介が中心的内容でありながらも、テーマとしては「サイトの運用コストをいかに減らすか」がメイン。CMSを使った更新パターンを、コストと自由度の観点からカスタムフィールド型、WYSIWYG型、ブロック型の3種に類別。そしてスタイルガイドを作成するためのコスト低減策としてKSS、StyleDoccoを紹介。〆の言葉は「半年後のWebサイトの姿を想像する」でした。スタイルガイド自体の有用性は言うに及ばず、やはりWebサイトってのは規模を問わず「ページ」よりむしろ「システム」として捉え、またその認識を皆で共有することが大事だなぁと。
- いま最もかしこいCSSの書き方──SassからAutoprefixerまで
- Pre-ProcessorsとPost-Processorsに分けて、いろいろ紹介。前者はSass/SCSS、LESS、Stylus。Compassについては、グラデーションの仕様変更に未対応な点を例に、アップデートされない限り現状のものを使うのは微妙、と説明していました。いまはBourbonのほうがいいのかな?後者はAutoprefixer、ベンダープリフィックスの追記や削除というのは実に強力。Autoprefixerの使いこなしこそ、今後の品質管理の面でますます重要になってくるなぁという印象(書式の統一含め)。あと、最近何かと注目を浴びているGulpにも言及。
- 早く家へ帰るためのGrunt入門[+gulp紹介]
- すごく詳細にGruntの導入から設定、タスク実行までのプロセスを紹介されていたのですが、このへんで花粉症由来と思しき眠気がMAX。実はあまり記憶に残っていないような(大変申し訳ありません)。一点、grunt-cliはプロジェクトごとに入れないと、将来のバージョンアップ時に過去のプロジェクトへの影響が懸念されるというのは、注意せんといかんなぁと思いました。えーっとあとはJSについては製品(納品物?)向けにはUglifyJSが良いのでしたっけ。Gulpについては、プラグインの充実度の面でまだGruntに分があるという紹介でしたけど、まぁ時間の問題でしょうねぇ(謎
- 最新仕様から読み解くHTML5の"いま"と"なぜ"
- イベント開始前にわざわざご挨拶いただき、僕のほうが恐縮しきりだった酒井さんによる講演。勧告候補になってから追加されたり削除された要素、定義がやや不安定な要素などを紹介。途中見出しレベルについての言及がありましたが、確かに従来の「レベル」という概念?を脱却できたらそれはそれで便利なのですけど、アウトラインアルゴリズムの実装が進まない限りはなんとも......そしてタイムリーなことにちょうどWebAIMのメーリングリストでそれに類するやり取りがあったので、ハッシュタグ付きで紹介しておきました。感想として、HTML5に特化した話ではないですが、出力するフォーマットがあらかじめ決まっているなら、そのフォーマットに最適なワークフローの構築が必要なのであって、原稿作成の段階から最終的に落とし込むフォーマットを意識するのは重要だし、携わる全員への教育コストも確保が必要になると思っています。HTMLでどういう要素が利用できるか、あらかじめ知ったうえで原稿を起こすかどうかって、凄く大きな違いを生むと思いますね(効率、効果の両側面で)。
- トークセッション
- 教育の話とか、勉強法の話とか、IEやiOS、Androidはどれぐらい昔のバージョンからサポートしてる?みたいなお話が続きました。教育の話のなかでは、小林さんに話を振られてしまいだいぶウッってなりましたが、いやまぁ教育って大変ですよね。きっと規模の大小問わずどこも大変だと思います。あとAndroidについては、2.xが今年の夏ぐらいにには一区切り(謎)を迎えるのでは、という予測がちょっとした朗報?だったかもね。最後はこもりさんの有難いお言葉、目の前の仕事だけでなしに未来にも目を向けましょうってのと、nodeとrubyくらいは入れておきましょう、というのを皆で拝聴してお開き。
懇親会には出席せず、その後会社に向かったのですけど、お久しぶり、ないし初めてご挨拶させていただいた皆様とはまたの機会にゆっくりお話できればと。本日はどうもありがとうございました。まだ作られていないようだったので、『現場のプロが教えるWeb制作の最新常識』発売記念イベント - Togetterまとめをまとめておきました。