Re: レスポンシブ・デザインとの違いって?アダプティブ・デザインについて考える
著
レスポンシブな話題(謎)が続くのも微妙な感じですが、期せずしてレスポンシブWebデザイン≠マルチデバイス対応という記事を書いた同じ日に、稀に秀逸なネタ記事で楽しませてくれるLIGブログでレスポンシブ・デザインとの違いって?アダプティブ・デザインについて考えるという記事が掲載されたので。曰く、
尚、アダプティブ・デザインに関してはいろいろな意見があるようで、この記事の内容は、あくまでも私個人の見解によるものであり、こういう考え方もあるのだと思って頂ければ幸いです。また、「それは違う!」「俺・私はこう思う!」というようなご意見をお持ちの方があれば、是非お伺いしたく、ご遠慮なく、フィードバックなり、お叱り頂ければ幸いです。お互い切磋琢磨いたしましょう。(・∀・)
と書かれていたので、何となく反応してみます。といってもこの話題、自分のなかではとっくの昔に結論の出ていることであり、またそれが今回のLIGブログの記事を読んだことで変化するということもありませんでした。
一つ確信しているのは、アダプティブWebデザインの定義だとか、それがレスポンシブWebデザインとどう違うのかについて、業界はおろか人類全体が共通の見解を得ることはおそらく無いだろうってこと。アダプティブWebデザインについては今までさんざん、いろんな人がいろんなことを言ってきたけれど、自分のアンテナに引っかかったものに限っては、どれ一つとして他のすべてを凌駕っていうか説き伏せる?だけの影響を及ぼしてこなかったと思うわけで。やっぱり、意味的にも発音的にも似過ぎて紛らわしいんだよなぁ、adaptive と responsive では。
最早、この手の「どういうデザイン手法をどういうラベルで呼称するか」という話題、個人的にはお腹いっぱいどころかウンザリなのです。新たな概念をキャッチーなラベルで表現することで、それが良い意味で普及することを期待できもするけれど(AJAXという言葉の発明を思い出して欲しい)、逆に物事を不必要なまでに複雑化してしまったり、結果として「言葉遊びも大概に」と思われることは少なからずあります。本件にしたって、マルチデバイス時代を踏まえ、ユーザーに対し最良と思うデザインを提供できれば、手法の呼び名なんて本気でどうでもいいわけですから。