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社長は「人」に頼るな、「仕組み」をつくれ!

セールの時期に半額(524円)で買っていた、山田博史著『社長は「人」に頼るな、「仕組み」をつくれ!』のKindle版をしばらく前に読了。社長ではないけど仕組み作りには興味があるし、組織において高く評価されるタイプとして間違いなく「仕組みが作れる人」があると思っていたので。仕事において属人性を完全に排除するなんてことは絵空事だと思っているから、そこはバランス次第ではあるけれど、やっぱりある程度は仕組みで回せないといろいろ辛いというのは経験則的に正しいとも思いますし。

本書では営業、マーケティング、社内マネジメント、人材採用、ミッションのそれぞれにおいて必要となるであろう仕組みが述べられています。著者いわく、この5つの分野がバランスよく、うまく仕組み化されているかどうかで会社の伸びは決まるらしい。多少、分野とか仕組みの内容は変わるにせよ、適用の規模を部署にスケールダウンして考えても納得感があります。ただ、やはりそこは会社全体でも捉えていかないと、最終的に

最終的には会社全体の実力は、最も力が弱い部門に近づいてしまう。他の部門がどんなに強くても、弱い部門があると会社の実力は、その部門のレベルに合ってしまう

というリスクを抱えることになる、と。これ、凄く自分は身につまされて理解できるんですけど、学生時代に取り組んでいた人力飛行機の製作がまさにそう。モノがモノだけに、それなりの人数が集まって分業(全体的な設計は少数の個人が行うものの、以後の製作は皆が複数の「パート」に分かれて行う)で進めるのですが、技術力にしろモチベーションにしろ、パート間で差が大きくなってバランスが崩れると、まずうまくいかない。改めて、鳥人間コンテストに取り組んだ当時に多くを学べたことに感謝する次第。

だいぶ脱線しましたが、本書では営業とマーケティングの線引きや、ビジネスの基本はマネにあるということ、また経営者と社員のあいだ(に限らないと思うけど)で「以心伝心」は禁物だとか、目標は言われて決めるのではなく自ら決めなければ達成し難い、といったあたりのお話が面白かったし、参考にもなりました。

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