年収が上がらなくてもお金が増える生き方

2013年9月12日 著

『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』は、日頃お世話になっている家計の見直し相談センターが発行する「ほっとホット通信（第37号）」のプレゼントコーナーで当選し、送っていただいたもの。ありがとうございます！！著者の藤川太氏は同センターの代表取締役でいらっしゃるわけで、代表自らこう会社の看板を背負って書籍を執筆されているのは、素晴らしいなぁと思います。

本書は、手取り年収が思うように上がらないこれからの時代を生き抜くための一種の指南書。ターゲットとする読者は年収700万円の層かしら？と思うほど、「700万」という金額が何度か出てくるのですけど、年収はさておき年齢的にちょうど僕くらいの中年サラリーマンにとって役立つであろう内容でした。自分は多くの？同世代男性と異なり、マイホームも自動車も所有しておらず（別にそれで困ったことがない）、意図してメリハリあるお金の使い方をしているつもりだし、また藤川氏の著書を読んだのが初めてではないこともあって、あまりお役立ち感は覚えなかったものの、印象に残ったのは以下のくだり：

• お金を貯められる"体質"に、年収が多いか少ないかは思ったほど関係がない
• 家計の問題を分析していくと、心の問題が7割、テクニックの問題が3割
• 節約をなめてはいけない
• 「お金を意識する」ことが肝心
• 節約を始めるのなら、まず見直すのは固定費だ。食費の削減に取り組むのは、そのあとでもいい

あとは、いわゆる「ブタ財布」を徹底的にdisっているのが興味深かったです。曰く、お金が貯まらない人はブタ財布を使っていることが一因だとか......本書の女性編集者二人がブタ財布使っているのを見て、将来が思いやられるなんてお書きになっているほど（いいのかしらw）。まぁ、財布の状態を変えたくらいで何かが劇的に変わるかというと微妙な気がしますが、1万5000世帯以上の家計を診断してこられた方の言葉だけに、相関は確かにあるのでしょう。少なくとも、財布の中身に気を配ることも間違いなく「お金を意識する」ことの一環ではありますしね。自分もレシート類を溜め込まぬよう、Zaimで記録したら速攻破棄しています（ただしクレジットカードで支払ったものは一定期間は保管）。