html5j TV部 発足勉強会
著
8/27の覚え書き。実に久しぶりに、目黒にあるOpera Japanのオフィスにお邪魔し、html5j TV部 発足勉強会に参加しました。将来的にテレビというハードウェアでWebをどう利用することになるのか?というテーマには強い関心をもっていたし、お仕事的にもちょこっと絡む部分があったので。html5jの勉強会といえば、大抵アナウンスがあった数十分後には枠が埋まってしまうほど人気があり、何度か参加したことはあれど最近はすっかり足が遠のいていました。しかし今回の勉強会については、どういうわけか余裕で申し込めたんですよね......Web on TVってあまり人気がない?まぁ、それでも最終的には定員の倍は申込があったようだから、参加できてラッキー。直前まで大崎で打合せをしていたので、会場にも余裕で(麺屋百式で夕飯を済ませてから)到着。
冒頭、インフォシティ岩浪氏のお話のなかでは、今年後半に発売されるテレビが結構すごいスマートTV状態(謎)らしいとか、オンラインショッピングではPCよりスマホのユーザーによる衝動買い率が高いとか、テレビ番組表のサイトは勝手には作れないけどNHKはAPI公開に向け取り組み始めているといった話が興味深かったです。
その後、NHKの加藤氏がハイブリッドキャストについて講演。ハイブリッドキャストとは一体何で、どのようなサービスが可能になり、それを実現する仕組みがどういったものか、といった点が語られました。放送による映像部分は、video要素ではなくobject要素なんですね。スポーツ中継なんかで、放送に供されない映像をセカンドスクリーンで楽しめるようにするアイデアは良さげ。さらに素敵そうなのは、過去の番組もオンデマンドとつなげて見れるようにする構想。最後に紹介されたプロモーションビデオは、なかなか夢が広がりんぐだったけれど、膨大なメタデータをどこにどう格納する?とか、触覚フィードバックのないセカンドスクリーンを想定した場合にアクセシビリティをどう確保すべきか、みたいな点が気になりました。
Web on TVは、これまであまりWebを活用してこなかった(割にテレビはよく見ている)層に向けて特に可能性を感じはするけれど、それと同じくらい不安を感じたのも事実。あるテレビではちゃんと表示されるのに、別のテレビでは表示が崩れるだの遅いだの、普通に起こりそう。結局、Android端末で苦しまされているのと同様、対スマートTVにおいても表示周りでコンテンツ提供側が苦しむことになるのかなぁ。日本発の仕様をW3Cに持ち込んで標準化するのは素晴らしい取組みではあるけれど、それはそれとして、ハードウェアの部分でどこまで相互運用性を担保できるのかしら。一定の基準は既にあるにせよ、細かい部分で結局は断片化していく(というか既にしている?)のでは......そんな不安で頭がいっぱいになり、最後のOpera TV Storeについての発表は、あまり頭に入りませんでした(英語のプレゼンだったせいもあるけどw)。