40歳からの仕事術
著
自分ももうあと1カ月くらいすると40歳という年齢を迎えるわけですが。本書『40歳からの仕事術』は、いつ頃、どういう理由から購入したかすら覚えてはいないものの、割と最近読んだKindle版新書。淡々とノウハウ的なことが記されているかと思いきや、この手の本にしてはやや珍しくドラマ仕立ての筋書き。そのぶん新鮮みがあったし、読みやすかったように思います。架空の「新橋ビジネススクール」を通じ、MBAの意義や英語の学び方、分析の仕方、人間関係構築といった個々の「仕事術」について、40代の仲良しオッサン3人組が学んで行くという......物語風ではあるけれど、各回の講義まとめがあるので、要点だけ読み直すのも簡単にできそう。以下は、割と前半部分に偏ってはいるけれど、気になったフレーズのピックアップ:
日常の業務や家庭生活に忙しく体力も下り坂の彼らには、「戦略」という考え方が一層重要となる
よほど考えて有限な時間と集中力という資源を最適配分しないと学習だってできない
- (英語について)
力強い語彙をやさしい構文に当てはめるだけで、けっこう迫力のあるしゃべりはできる
「英語を勉強する」のではなくて、仕事に関係するテーマを「英語で勉強する」
仮に、君が批判する経営陣や部長陣が明日いなくなったとしたら、代わりを務められるか
年齢が高くなると「自分の考え」の対象が会社の長期的発展から自分の将来の話にすりかわって、意識の幅がまた極小になる
会社を動かす主役は感情を持った人間だから、論理的な科学的解決策だけでは片がつかない
借り物に過ぎない経営コンセプトは最低限知っておくべきだが、そこから先は自分で考える
時には過去の経験を捨てる勇気がないと、「自分で考える」ことはできない