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HARELとスキップリンク

株式会社NTTデータの提供している、HARELというWebアクセシビリティのチェックツールがあります。

HARELとは、JIS X 8341-3:2010に基づいてウェブページのアクセシビリティの達成度をチェックし、点数で表示するウェブサイトです。

ふと気づいたのですが、このツールでスキップリンクを実装していないページをチェックすると、それが「雨ポイント」として減点されます。雨ポイントとは、「アクセシビリティへの配慮が不十分で、改善が必要な項目」とのこと。診断ポイントとして、「ページの先頭に本文へのリンクを指定しましょう。」と指摘されます。これは明らかに、達成基準7.2.4.1を満たすうえでスキップリンクが必須との見解に基づく診断結果でありますが、自分の参加しているウェブアクセシビリティ基盤委員会の作業部会2では、スキップリンクを実装せずとも7.2.4.1を満たすことは可能、とする方向で議論が進められています。現時点においては、まだ明確な結論は出ておらず、引き続き審議中というステータスです。しかし、

という経緯を踏まえ、おそらくそう遠くないうちに

本委員会では、これまで、達成基準7.2.4.1を満たすためには、G1およびH69の両方を実装することが望ましいという見解を示してきました。今回の見直しでは、G1の実装は必ずしも必要なく、H69の実装のみで同達成基準を満たすことができるという見解に変更する予定です。

にある「予定」が「実行」されるものと思います。そうなれば、HARELの側でも何らかの対応が必要になるのかなと思います(雨ポイントではなく「アクセシビリティへの配慮が十分かどうかを目視で確認していただく項目」の「曇りポイント」に指摘を変更する、等)。HARELの運営に関わっていらっしゃる方には既に、上記の点についてはお伝えしたのですが、スキップリンクの実装例として紹介されているソースには <a name="main"><h1>今日の記事</h1></a> みたいな記述があり、HTML5前提にしろ、HTML 4.01とかXHTML 1.x前提にしろ、悪い例になってしまっています。なので、他にも見直していただくべきところはありそうです......。

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