Breaking Development Orlando 2012 DAY1

2012年4月21日著

既に出張先のOrlandoから帰国し日常に復帰していますが、さすがに遊びに行ったままな感じで途切れているのも何なんで、一応覚え書きしておきます。Breaking Development Orlando 2012で聞いて来た内容については、来週後半かさもなくばGW明け早々に社内向け報告会を実施する予定ですが、1日目についてごくごく簡単な感想など。朝7時にMelia Orlando Suite Hotel at Celebrationを出発、事前にGoogle Mapsで確認していた通りの道のりを40分ほど歩いて（途中、遠くに熱気球を初めて生で見ました）会場のGaylord Palms Resortに到着。RegistrationでバッジやらTシャツやら100ドル相当のギフトカードを受け取り、朝食を済ませた後：

Performance Implication of Mobile Design: 開始時間を勘違いしていて、いきなりの遅刻。とはいえ、内容はかなり面白かったです。RWD採用/不採用の両ケースにおけるDOMのエレメント数やノード数の比較が目新しかったな。とにかく表示パフォーマンスが大事なんだ！というのは凄く伝わってきたけど、となるとますます、デバイス特性より通信帯域を踏まえてのゴニョゴニョ、が必要になるはずでもやもや。スライドはPerformance Implications of Mobile Design。
The Seven Deadly Myths of Mobile: モバイルの都市伝説をぶった斬る！的なシリーズ。なんといってもウケたのは、つい先日のMobile Site vs. Full Site (Jakob Nielsen's Alertbox)をネタにした際の演出だなぁ。画面いっぱいにJakob Nielsen氏のドヤ顔が現れ、BGMにはバッハのトッカータとフーガっていう。まぁいろいろ勉強になったけど、タップは数じゃなくって質（それがもたらす満足とか）が大事ってのは深く同意。スライドはRoundup of Recent Appearances (Global Moxie)。
Adapting Ourselves to Adaptive Content: すごい早口の講演で、正直参りました。なかなか細かいところまで聞き取れない＆頭が追いつかない。本セッションで感じたところとしては、やっぱりCMSなりAPIがしっかり作り込まれてないといけないんだろうね、という。それも嫌々使うんじゃなくて、コンテンツを管理する側が嬉々として使いたくなるようなレベルで。あとは、「The more structure you put into content the freer it will become」てのが妙に印象に残りました。どこまでチャンク分割のうえ構造化するかは悩ましいけど。スライドはAdapting ourselves to adaptive contentと同じかな？
The Mobile Browser World: ご存知PPK氏の講演。ご本人を目の前にしたのは今回が初めてではないけれど、なんていうか当社のスグルさん（誰）と、かの国の前書記長（誰）を足して二で割ったような感じ（って書くとかなり怒られそう）。結構楽しみにしていたセッションのひとつだけど、ちょっと期待はずれだったかな......どちらかというと業界動向の解説的な内容が多かったような。
A Minimalist's Guide to the Mobile Web: 「ミニマリズムとはなにか」とか、そのあたりのイントロはすっ飛ばしてもよかったような。冒頭のみならず、全体的にみてもちょっと内容がイマイチな感じでした。まぁモバイルという環境を考えれば方向性としては賛同できないわけではない。だけども、常にミニマリズムがプラスに機能するという保証は無いはずで、変に盲信するのも危険きわまりないかと。通信帯域もデバイスのリソースもどんどん底上げされて行くだろうし。
Responsive Design Workflow: ベーシックなマークアップを先に済ませておいて後からビジュアルデザインをかぶせる、というのはアクセシビリティ確保の観点からみてもすごく正しいとは思います。ただ、説明されていた手順をまんま額面通りに受け取って導入するにはいろいろ難しそうだなぁという印象。単にそれまでやったことが無く最適化するまでは逆に手間がかかりそうっていうだけではなしに。スライドはResponsive Design Workflow。
The Immobile Web: テレビとWebなお話。Google TVはどうなんでしょうねぇ......売れるか売れないか、普及するかしないかはさておき、次に取り組むべき課題としては明確に意識せざるを得ないとは思います。とはいえ、まだまだデバイスレイヤーで解決すべき事柄も多々あるように思われる以上、コンテンツ実装側として何をどこまでっていうのも正直なかなか見えにくい感じ。スライドはThe Immobile Web // Speaker Deck。