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わが子を「メシが食える大人」に育てる

息子が4月からお世話になる予定の花まる学習会を設立、その代表を務める高濱正伸氏の著作『わが子を「メシが食える大人」に育てる』について。通わせることを決めた後で読んだのですが、改めて高濱氏の考え方を確認することができ、良かったなと思います。氏は「カンブリア宮殿」に出演したとかで知名度はそれなりにあるらしいけど、全然知らなかった......。僕は常々、息子を一日もはやく自立させることが必要だと思っていますが、その自立を

に分けて整理をしつつ、これらすべてが達成できて初めて「メシが食える大人」になれる、と高濱氏は説きます。そうなるための基礎力として

を育む必要がある。そしてこれらを獲得するうえでは10歳までの期間が重要で、さもなくば以後の学力の伸びは厳しくなる、と語っています。いわゆる「10歳の壁」云々と関係あるのかしら、と思いつつも、上記5つの力が社会人になった後で具体的にどのような能力として求められることになるかを示したp.46〜47の俯瞰図は、とても腑に落ちました。

全入時代に突入し、大学に入ること自体の価値が社会的・相対的に下がりつつあるなか、「偏差値の高い大学に入って名の知れた会社に入り安定した仕事を得る」なんて生き方なり方法論が成立しにくくなる(今となっては単に廃れたどころか笑い話に近い?)ほど、この20〜30年の間で社会は急速に変化してきたと思います。僕は大学を卒業することの価値、あるいは大卒相当の学力の価値というものを否定はしないけれど、その後何十年と続く人生を「メシが食える大人」として生き抜くために本質的に必要なことは何なのか?そういったことを考えるのに良い一冊でした。

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