M-Enabling Summitでの講演内容
著
先日のアクセシビリティキャンプ東京 キックオフではライトニングトークの時間帯があって、三人のスピーカーが登壇したのですけど、自分もその一人として参加をしました(ちなみに三人全員同じ勤務先の同僚だったり)。といっても新ネタを準備する余力もなく、何を話したかといえば、昨年のM-Enabling Summitに参加したとき自分が15分ほど講演した内容のご紹介。
いくつかのトピックスを織り交ぜつつ、モバイルとアクセシビリティについて思うところを手短にまとめているのですが、大したことは語っていません......大半は「そりゃ当然だろう」という内容。スマートフォンやタブレット端末のようなモバイル機器が当面はどんどん世の中に普及していくだろうし、そうした機器を高齢者や障害者の方が使う機会もまた増えていくはず。そうしたなか、WebコンテンツやWebサービス側のアクセシビリティ対応は一層重要になっていくはずで、と同時にモバイル機器自体のアクセシビリティ機能についても、更なる進化なり強化が必要ではないかと。
質疑応答でヤスヒサさんからいくつか質問をいただきましたが、なかでも「コンテンツ提供側として」どこまで対応すべきなのか?的な質問は、良かったと思います。アクセシビリティとはコンテンツ単体で確保できるものではなく、ブラウザや支援技術、それらが動作するプラットフォームやOS、ハードウェア、利用者側のスキル/ナレッジといった一連が連携したなかで確保されるものだと思っています。それら一つ一つの何がどこまで「頑張る」べきかの線引き、棲み分けは時代とともに変化して行くものであって、そのときどきで常に最適なバランスを模索して行くべきものだと思います。