10歳までの子育ての教科書
著
『10歳までの子育ての教科書』は、今月に入ってからだとは思うけど、少し前に読み終えた本。何がきっかけで本書を知ったかは既に覚えていませんが、Amazonで割と高い評価を得ていたのと、登場する専門家の一人に『子育てハッピーアドバイス』で知っていた明橋大二氏のお名前があったのを機に、書店店頭でチェック。今までの常識と対比しつつ、科学的な知見も多少踏まえたうえでアドバイスが書かれていたりしたので(科学的とは思えない、主観が前面に出たものもあるので要注意)、内容的には「まぁそうだよね」みたいなのが多い印象を受けたけれど、手元に置いておこうと思い購入しました。僕の息子は6歳だから、10歳までの
という意味では既にその期間の半分以上が経過しているけれども、多少は参考になったかな。なぜに10歳までの?というところについては、15ページに以下のくだりがあります。
人間は一般的に、9歳か10歳を境にしてものの見方がガラリと変わり、それ以降、高度な抽象的思考を獲得していきます。たとえば、物事を自分と切り離しながら見られるようになったり、別の地点に立って見るとどうなんだろうということを考えられるようになったりするのがこの時期で、教育学や教育心理学の世界では「10歳の壁」という言葉で説明されている現象です。ちょうどこの時期に前頭葉、とくに46野付近の発達がピークを迎えます。
「10歳の壁」という言葉は初耳だったのですが、自分もその壁を乗り越えて今に至っているのでしょうね(おそらくは)。学年で言うと小学校3〜4年生ってことですか。思い返すと、それまで家のなかで絵を描いたりするのが好きだったり、あまり積極的に屋外や友達の家で遊ばない子供だったけれど、ちょうどその時期、性格が変わったかのように外交的な部分が強まったように記憶しています。それが「10歳の壁」を超えたことの影響かはわかりませんが。注記にはこの壁をうまく乗り越えられないと、いわゆる"大人の思考"ができないまま大人になっていくことになる
なんて、ちょっとコワいことが書いてあります。
一日も早く息子を独り立ちさせることが親の使命だとすると、いかにして「10歳の壁」を超えさせるかは、無視できないポイント。そこは多少なりとも念頭に置いたうえで、この先の時間を共有していけたらいいなと思いました。