たった1分で人生が変わる 片づけの習慣
著
嫁さんから借りて小松易著『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』を読了。こと片付けをテーマにした本といえば、山手線の車内広告で最近やたら目にする『人生がときめく片づけの魔法』のほうが有名かもしれないけど、そっちの著者の近藤麻理恵氏の肩書きは「片づけコンサルタント」、かたや本書の小松氏の肩書きは日本初という「かたづけ士」。何が何やらよくわかりませんが、それはさておき、本書は2時間もあれば読み終えられる文字量のなかで、片付けのコツをうまくまとめているなと思いました。片付けることのメリットをくどくど語りすぎな気もしましたが、それはまぁ片付けが不得手な読者をその気にさせる部分として外せなかったのでしょう。繰り返される主張として「整理」とは減らすこと、「整頓」とは配置すること、というのは分かりやすい。ほか気になったくだりとしてはp.63〜64で
「勿体」というのは、「物」という字から牛偏を取った字。「物体」のことです。「勿体ない」は「物体がない」つまり「本来の価値がない」「本当の価値がない」という意味につながります。
改めて辞書で「勿体」という単語の意味を調べた限り、上記の文脈には賛同しにくいというかちょっとした飛躍を感じなくもないけれど、その後に続く
それが、いつの間にか、「もったいないから取っておく(活かさない)」という逆に意味になってしまっているのです。
というのは、一理あるかもしれないなと思いました。個人的には、p.123の
人によって捨てる基準は、さまざまだと思いますが、私の経験からいうと「捨てる基準」は「使える/使えない」という基準ではなく「使う/使わない」という基準を用いたほうが、基準が曖昧にならず、片づけがスムーズに進みます。
という話が参考になったかと。書斎としての完成形を目指すべく、近く自室にアームチェアやら読書ランプやらを買っちゃおうかなーと企んでいる自分としては、まずは本書を契機に少しずつ、不要な品を処分していかないと、です。