宇宙兄弟 14 限定版
著
昨日のことですが、いやー買いましたよ『宇宙兄弟 14 限定版』。なんといってもその目玉は、H-IIBロケット試験機(1号機)のフェアリング断片が封入されていること。宇宙空間まで打ち上げられ、その後落下し海上で回収された物体が、手に入ってしまうわけです。漫画の付録って言ったら安っぽく聞こえるかもだけど、これって画期的じゃないですか!?しかも自分は、2009年9月11日に種子島でその打上げの模様を見ていたわけで(HTV/H-IIBロケット打上げ見学紀行 2日目参照)、なんとしても入手しなければと思っていたのです。ロケット全体からすればたとえ微小な断片であっても、巡り巡ってまた「再会」(しかも今度はおそろしく近距離で)できるとは、不思議というか、感動的ですらあります。
590円の通常版とは当然ながら価格上の差別化がはかられていたぶん(実機断片のほかにもロケットフィギュアが同梱されていたりもするため定価は2,480円)、そうそう売り切れることは無いだろうと、特に予約もせず普通に会社帰りに書店に立ち寄れば買えると思ってたんですね。ところがどっこい(死語)、最初に出向いたブックファースト新宿店でまさかの売り切れ。いやはや、宇宙兄弟人気をナメてました……さすが実写映画化されるだけのことはあるわ。ないし、ハヤブサ人気に端を発しての宇宙人気(謎)の影響か。既に21時を回っていたので、他に置いてそうでかつ営業中の書店を多く思い浮かべられなかったのですが、次に出向いたブックファーストルミネ新宿1店で最後の(店頭に飾られていた?)一冊を無事ゲット。ほっ……安心ついでに、同日発売された『We are 宇宙兄弟 VOL.03』も一緒に買いましたとさ。以下の文書は、封入されていた「宇宙からの帰還」証明書の全文:
「宇宙兄弟 14巻 限定版」に付属されているフェアリングは、種子島宇宙センターから打上げられたH-IIBロケット試験機で2009年9月11日に宇宙へ行きました。宇宙からの帰還後、海上で回収し、フェアリングの製造元である川崎重工(株)の播磨工場で保管しました。今回「宇宙兄弟 14巻 限定版」に封入したものは、そのフェアリングであることを証明します。
宇宙へ行きました
とあるけど、H-IIBロケット試験機による宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機の打上げ結果についてによれば、衛星フェアリングの分離は予測値から5秒遅れの3分42秒後のこと。飛行計画では、予測値の3分37秒後の時点で高度120kmとあるから、まぁ一般に宇宙空間とされている高度100kmには到達していたであろうことは確実。いやはや、実に素敵な付録をありがとうございました!!ちょっとした家宝を手にした気分です。