@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

We are 宇宙兄弟 VOL.02

今日は(先週に引き続き)息子を東京スイミングセンターの水泳教室に連れて行く日でした。彼が水泳を習っているあいだ、大抵はiPadなりiPhoneをいじっているのですけど、今日は珍しく?読書。買ったまま放置していた『We are 宇宙兄弟 VOL.02』を一気に読了しました。VOL.01も買って読んだけど、やっぱり内容的には薄いというか、ちょっと物足りない。でも忙しい身にとっては一時間のうちに読み終えられる文字量が有り難く感じられるのも事実。いくつか気になったところを抜き書きしておくと、まずは古川宇宙飛行士のインタビュー記事より、コロンビア号の事故に関連して:

実は、事故の時、現場にいたんです。私は、ミッションの地上支援チームの一員でした。シャトルが持ち帰った科学サンプルを受け取るために、フロリダのケネディ宇宙センターの着陸場で待っていたんですが、いくら待ってもシャトルが到着しない。

なんと、当時そんな立場でいらしたとは……。その後、どのような思いで訓練に臨んでこられたか等、全体的に興味深い内容ではあったのですが、記事に表現されない12年間のあいだの苦労というのは、いかばかりでしょうね。いよいよ今年、ISSでの長期滞在に参加されるわけですが、ご活躍を祈念しています。次に、HTVのフライトディレクターである内山崇さんへのインタビュー記事より:

管制官は、自分で志望してなるわけではないんです。向いてそうだと上司に判断された人が、指名されて管制官の訓練と試験を受けます。

ほほう、それは初耳。なりたいと思ってなれる職種ではないというか、少なくともなるためのハードルは高めの職種ではありますね。もっとも、宇宙船を操作する管制官には、開発担当者が就くことが多いらしいので、そこで既に絞り込まれてはいるわけですけど、上長が具体的にどのへんに着目して向き・不向きを判断されているのか、聞いてみたいものです。最後に、インダストリアルデザイナーの山中俊治氏と宇宙機エンジニア・野田司令のコラボ記事より。有人小惑星探査機が描かれていたんだけど、わからなかったのが

宇宙線の遮蔽効果に配慮して、居住空間を取り囲むように設置された推進剤のタンクは、航行とともに少しずつ捨てられていくことになる。

とのくだり。中身が空であっても、一応(何も無いよりは)シールド的な機能が期待できそうだし、地球近傍まで持ち帰ってくれば再利用もできると思うんですが。大気圏内を飛行するロケットと違い、それほどシビアに重量を削る必要も無いハズで、わざわざ捨てることのメリットなり動機ってどのあたりなのかしら?と。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2011年4月 > We are 宇宙兄弟 VOL.02
Google カスタム検索を利用しています