スペース・ツーリスト
著
かねてより見たい見たいと思っていた映画、『SPACE TOURISTS』を見ました。日本国内の劇場で見るのはとっくに諦め、その存在を忘れかけてすらいたのですけど、東京国際映画祭で上映されるというので、しっかり前売り券を購入して楽しみにしていたのです。家を出るのが遅れたおかげで、上映開始の2分前という超ギリギリのタイミングで到着しましたが、まぁ間に合ったので良しとします。というか、てっきりTOHOシネマズ 六本木ヒルズでの上映とばかり思い込んでいたのが、チケットをよくよく見たら実はシネマート六本木という「え、そんな場所に映画館なんてあったの」的劇場だったことに、地下鉄で移動している最中に気がつけてラッキー。
本作品のなかでは、Anousheh Ansari氏の宇宙旅行にフォーカスしつつ、ロシアの進める宇宙旅行の光と影、さらには次世代の宇宙観光を目指す動き(の一部)が実に淡々と描かれます。その映像の多くが初めて目にするものであり、とりわけ落下したソユーズの残骸を生活の糧とする人々の描写だったり、Aeronautics and Cosmonautics Romanian Association (ARCA)で指揮を執るDumitru Popescu氏の言動には引き込まれました。Ansari氏の言葉はそれはそれで感心できなくもないですが、お金を払えば宇宙に行くためのチケットを買えるけれど、それではつまらない……とPopescu氏がキッパリ明言していたほうが印象的、かつ重みを感じます。あとはやはりバイコヌールや星の街のシーンのすべてがいちいち興味深い。ローテクと評されながら、いまやアメリカに取って代わってISSへの往還手段を中心的に担いつつある、そのすべてが興味深いわけですけども。やはりソユーズの打上げは生で見てみたいですね!!相変わらず、再来年の星出宇宙飛行士の打上げ機会の見学を、何気に狙っているわけですが(ハッピを着込むかは未定)。
上映が終了して@summerwindさんと合流、それじゃあ飯にでも行きますか、って感じで劇場を出ようとしたところ、自分を呼び止める声が。振り返ればなんと高校・大学と同じだった同級生がそこに。大学では学科も同じだったし、エコラン方面で活動を共にした時期もあったのですけど、卒業以来すっかり疎遠になっていて、会ったのは実に10年以上ぶりだったでしょうか。こんな偶然もあるんですねぇ……聞けば、航空宇宙方面に絡んだ仕事をしているとのこと(ちょっと羨ましい)。特に連絡先の交換もなく別れたけど、まぁきっとまたニアミスっていうかクロスする機会はあるでしょうね、同じ指向性を共有し続ける限りw ちなみに、昼食はかれー麺 実之和 六本木店で。ねぎたっぷりのかれー麺、ウマーでした。