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HTML5 for Web Designers

このところ某方面?ではHTML5の定義というか、その言葉が意味するところ、包含される仕様について微妙に盛り上がっていたりいなかったりするわけですけど、そのついでで?ご紹介。だいぶ昔に読み終えていたA Book Apart発行書籍第一弾、『HTML5 for Web Designers』についてです。自宅に届けられたのは、Flickrの写真から推測するに7月6日あたりだったか。

著者はWeb標準、もう少し狭めるならDOM Scripting界隈で著名なJeremy Keith氏。題名にある通り、Webデザイナー向けにHTML5とは何かを説いている書籍なのですが、結論から言ってしまうと実に素晴らしい本でした。第一に、デザイナー視点で押さえておくべきポイントはしっかり押さえつつ、文章量が少ないのでアッサリ読み終えられます。第二に、その文章量ゆえ、持ち運びやすい大きさで90ページ弱という薄さ/軽さ。予約注文していてようやく届いたときに思わず「えっこれで書籍!?」と驚いてしまったぐらいコンパクトです。第三に、平易な言い回し・表現で理解しやすい英文。英語圏にどっぷり浸かっていないと理解できないようなジョークも散見されましたが、さすがはJeremy、概ねわかりやすくも楽しく読み進めることができました。まぁ実際のところどうかというのは、第一章の「A Brief History of Markup」がA List Apartの記事として公開されていますから、そちらをチェックしてみてください。それが苦もなく読めるようであれば、本書は十分読みこなすことができるでしょう(僕にとっては英語の勉強にもなりました)。

気になったといえば、ブラウザのサポート状況に一部言及しているあたり。たとえばp.53にはSo far, no browsers have done this but when they do, it will be, like, totally awesome.なんてくだりが出てきますが、実態に即した内容かどうか、いつどうなるかわかったものではないですし。そうした情報は完全に紙面からは削ってしまって、たとえばサポートサイトの側で補うようにしても良かったのでは、と思うのですが。あとはやはり、文章量が少ないならなおのこと、電子書籍として読めたら嬉しかったかも。

ちなみに日本からだと、本書はどれぐらい注文されているのだろう?自分が知る限りでは、最近になって@summerwindさんも入手したようですね。あとは少し前に@oogattaさんがTwitter上でまさにクリスプという形容詞にふさわしいいい本です。これはさらっと読むのにすごい良いかと。という書評をつぶやかれているのを見かけたぐらいか。

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