カールじいさんの空飛ぶ家
著
昨日、息子と二人で映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を見て来ました。まだ字幕を読むのは息子には無理なので、自ずと吹替版を見ることに。しかし午前中に近場で上映される吹替版は、いずれも3Dのものばかり。単に300円/人の料金が上乗せされてしまうだけでなしに、3Dで見るためのメガネをかけ続けるのが4歳の息子にはちょっと疲れてしまうかもしれないと思い、できれば普通に2Dで見たかったのですけど。で、向かった先はTOHOシネマズ日劇。その日最初の上映ということで座席は自由、しかし公開から日が経っているだけあって客の入りはそれほど多くなく、しっかり真ん中辺りの良さげな席を確保できました。以下、微妙にネタばれアリの覚え書き。
この映画、やはり冒頭がいきなり辛いとうか切ない。カールとエリーの出会いに始まり、子どもに恵まれないながらも幸せな結婚生活が続き、そしてエリーが病に倒れついに死別……という展開。家族との死別というのは映画のなかであれ現実世界であれ、傍目に見ても辛いものですね。この映画では幸せな(=エリーのいた)日々と対比をしやすい流れがあっただけに、その辛さは尚更のこと。そしてまたもうひとつ僕にとって切なかったのは、空飛ぶ家が結構あっさりとパラダイス・フォール近くにまで到達してしまったこと。なんとなく、空を飛んでいるあいだの時間なり物語がメインのように予想していたのですが(その間の紆余曲折が中心なのだろうと勝手に予想していた)、そうでもなかったのね。南米に着いてからの展開のほうが時間的には長かったと思います。
チャールズ・F・マンツがカールじいさんと敵対し、それまでの友好的な態度と打って変わって牙を剥くのには少し意表をつかれたものの、彼がたった一人秘境でどうやって生き延び、さらには超技術を駆使し例の犬軍団を組織したのかってあたりが物凄く疑問ではあります。とはいえ、そこに目をつぶれば概ね良い映画だったかなと。実にピクサー&ディズニーらしい、とも言うべきか。息子は初めての3D上映にかなり疲れてしまったようで、上映終了後しばらくはぼーっとしてました&家に帰って昼寝をしたらしい。