35歳からのリアル
著
しばらく忙しさにかまけて読書の覚え書きをサボっていたので、少しずつでも年内には巻き返そうという試み。人生戦略会議の手がけた本として、『28歳からのリアル』『28歳からのリアル マネー編』『図解 28歳からのリアル』などが出ていたのは知っていたけど、表題にある28歳というのは既に僕の年齢と乖離しているわけで、面白そうだなと思いつつ手を出さずにいたのでした。そうこうするうち、いつの間にかピッタリな本書『35歳からのリアル』が発売されていました……確か映画「THIS IS IT」を見に行った頃に購入したと思います。しかしアマゾンで検索してみると、表題に35歳という年齢を含んだ書籍のなんと多いことよ。
主に参考になったのはお金関係の話かな。いつごろ、何にどれぐらいのお金が必要になるかが結構わかりやすく図解されてたあたり(p.137「この先の人生で必要なお金」)。ちょっとショックだったのは、以下のくだり:
唐突ですが、ここにある「クジ」があるとします。170人に1人だけがハズレを引くことになっているクジです。あなたはそのハズレを引かない自信がありますか? まさか、「そういうときに限って引いてしまうんだよな」というような「強運」の持ち主ではないでしょうね。
そのハズレクジにはなんと書いてあると思いますか。じつは「ガンにかかる」と書かれているのです。
発ガン率の高さはぼんやりとしか認識していなかっただけに、この170分の1という確率はかなり高い数字に聞こえました。同じく生活の章に書かれていたいい仕事をしたいと思う35歳は、睡眠をもっと大切にしなければいけません
、くれぐれも過労からうつ状態にならないように
というのは、最近の生活を振り返ると非常に耳が痛い。いっそ何かをきっかけに心がポキンと折れてしまえば楽になれるかもしれない、なんて思いがしょっちゅう湧いてくる今日この頃なので、気をつけないと。まぁすべては身から出た錆、自省・自戒の念をもって自分でなんとかするしかないとは思ってますけど。あとはやはり、仕事の章の内容が気になりましたね。そのなかでエドガー・シャイン氏の目的地に向かうために必要な要素
として紹介されていた
- 自分はなにが得意なのか
- 自分がほんとうにやりたいことはなんなのか
- なにをすることに意味や価値を感じられるのか
は、無意識ながら自分のなかで日々反芻している問いではありますが、本当はしばらく立ち止まって(まとまった時間を作って)じっくり考えたいテーマです。 不惑の40歳が年々近づいて来ているというのに、イロイロ惑っては自己嫌悪に陥るループから、そろそろ本気で脱却したいなぁ。