NASAより宇宙に近い町工場
著
3連休、さすがに家に引きこもり続けるのも限界というわけで、昼食を済ませてからTSUTAYAまで散歩に出かけました。そして書棚の目立つところに、以前からアマゾンのほしい物リストに登録だけしていた『NASAより宇宙に近い町工場』を発見。手にとってぱらぱらと眺めたのち、これはやはり身銭を切って読むべき書籍と判断、購入後スタバに持ち込みジンジャーブレッドラテを飲みつつ1時間ほどでさくっと読了。いやー面白かったです。植松電機専務取締役、カムイスペースワークス代表取締役でいらっしゃる植松努氏がお書きになった本ですが、帯から察するに氏の講演が基になっているのかな。植松氏の言葉というと、いままでカムイスペースワークスブログを通じてしか接する機会がなかったのですが、目をつけた?ディスカヴァーにはGJと言わざるを得ません。
何かにつけ諦めが早く言い訳上手にもなってしまった自分にとって、本書は耳の痛い言葉のオンパレード。まぁ購入した理由というのも、そうであるがゆえというのはあるわけですけど。たとえば第6章「他のどこにもない経営方針」にある以下のくだり。
俺は仕事を一生懸命やっているんだから、他のことを勉強する時間なんかないんだよ、と言うことは簡単にできます。俺は仕事を一生懸命やってるんだから、家庭のことは分からないと言う人もよくいますね。
意外と暇があるくせに、「一生懸命」という言葉がそれを正当化してしまっているんです。それは「芸は身を滅ぼす」という言葉と何も変わりがありません。「できない宣言」を行使しているだけです。どんなこともやればやれるはずです。
……はい、いろいろ反省しなければなりません、ご指摘ありがとうございます。氏の言葉を楽観的に過ぎると捉える人もなかにはいるかもしれませんが、実際の氏の生き様、これまで実践してこられた様々な取り組みを踏まえますと、ぐうの音も出せそうにないなぁ、僕は。全体を通じて、「どうせ無理」という言葉をこの世からなくす
ことに、植松氏がいかに真摯に取り組まれているかということがよくわかりました。
余談ですが、そうとはっきり記述されているわけではないにせよ、冒頭ホリエモンからの8億円の出資の申し出を断ったとあって、驚きました。しかし、宇宙開発に携わっている者同士、お二人が対談か何かしたら相当面白いのではないかなぁと思いました。どことなくスタンス的に近いものを感じますし。ホリエモンといえば、明日の晩はロフトプラスワンで松浦さんらロケットまつりの面々を交えたトークイベントがあるんですよね……どうしようかなぁ。