宇宙へ。
著
昨日、今日にわたり2回、映画「宇宙へ。」を観に行って来ました。だって“ワンコイン”キャンペーンにつき、一人500円で見れちゃうんだもん。昨日は一人でTOHOシネマズ六本木ヒルズで英語ナレーション版、今日は家族そろってみゆき座で日本語ナレーション版を鑑賞。500円という値段が余程インパクトがあったのか、いずれもほぼ満員という盛況ぶりでした。ドキュメンタリーでしかも宇宙モノという超ニッチな内容を考えれば、キャンペーンは大成功だったのではないかな。さて感想ですが、個人的に期待しすぎてしまっていたせいだろうけど、どちらかというと残念な部分が気になってしまったという。それも含めて何点か覚え書きしておくと、
- NASA50年の有人宇宙活動史を総括するのが趣旨とはいえ、あまりにも他国の状況に触れなさ過ぎていて、かえって奇妙な感じ。たとえばガガーリンの「ガ」の字も出てこないので、人類初の宇宙飛行士がAlan Shepardであるかの誤解をする人が出て来やしないか、不安。
- アポロ計画にあれだけの時間を割くなら、13号の偉業(あえて「事故」ではなく「偉業」と呼びたい)にも触れてよかったのでは。それはまだしも、このタイミングで公開される映画にして、国際宇宙ステーションを完全にスルーしているのはかなり不自然な印象。
- 最後の締めの映像はSTS-114なんですが、そこで今回の映画で唯一(だと思う)、日本人宇宙飛行士として野口宇宙飛行士が映ります。IHIが“ワンコイン”キャンペーンにタイアップした裏には、この登場シーンも関係しているのかな、と勘ぐってみたり(野口さんはかつてIHIに勤務)。
- 英語ナレーション版はエンドロールもなくさくっと終わるのに、日本語ナレーション版だとゴスペラーズの歌をBGMにしたエンドロールが存在。ううむ、DVDはどちらで発売されるのだろう。
- 宮迫博之氏による日本語ナレーションはとても聞きやすく、良い仕事をしたなぁという印象。
お笑い辞めたいですよ。いろんなところから(オファーが)来てるんです
なんて軽口、あながち冗談ではなかったりしてね。
まぁ僕としては、「生まれて初めて映画館で見る映画」としてこの作品を息子に見せることができただけで、とても満足。もっとも彼は、スペースシャトル計画のシーンが始まるあたりから寝てしまったんですが……しかし寝ちゃうまではかなり真剣に見ていたような。4歳児が最後まで見続けるには、ちょっと厳しすぎたかも(いろいろな意味で)。