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Re: CSS Nite in Ginza, Vol.31でお話させていただきました

コバさんのCSS Nite in Ginza, Vol.31でお話させていただきましたという記事を読んで。僕はイベントに参加したわけではないから、文脈であったり発言の真意を十分に理解したうえで書くわけではないのですが……。

また、結構思い切ってXHTMLを採用する際に、XML宣言を書かないようにということを言ってしまいましたので、もしかしたら反響もあるかと思います。僕の場合は、まぁ書いた方が仕様にそったものであるのは分かっているのですが、作業工数があがってしまうのはクライアントさん的にどうかなーということもありまして、デメリットを説明した上で、書かないということがほとんどです。せっかくCSSレイアウトになって作業効率の向上が実現されたということもありまして、それならば楽出来る部分は一層楽しましょうよということで…。

作業工数があがってしまうというのは、お題からしてIE6にも他のモダンブラウザで表示されるのと同じ表示をスタイルシートで実現するという前提ありきだと思うので、その点は同意です。同じ見た目を提供せんとするブラウザ間で、レンダリングモードは揃えたほうが何かと都合が良いですから。しかし、コンテンツなりサポートブラウザの要件を検討のうえ確定させる段階で、XML文書として配信するニーズが高いと判断したからこそXML宣言を記述するのではと思いますし、であれば当然その工程のコスト増というのはクライアントも了承済みのはずで、クライアントさん的にどうかなーというくだりは少し不思議に思えました。デメリットを説明した上で、とお書きになっていますが、同時に書くことのメリットも説明されているのであれば、双方を秤にかけて適切に判断している限り(結果がどちらであっても)良いと思いますが。

それより気になったのが、書いた方が仕様にそったものというくだり。HTML文書としての配信ニーズが高い場合であれば、むしろ書かないほうが以下略、ではないかと思いました。その点については、先日大藤さんがそのXHTML文書にXML宣言は本当に必要か?という記事で言及されていましたが。採用するメディアタイプもそうですけど、結局のところ文書の作成者/利用者にどういった利便を提供ないし期待するかがまずありきで、そのうえで方針として何を採用すべきかというお話であって、楽出来る部分は一層楽しましょうというのを主たる理由に決めて良いとは、自分は思いません。スタイル付けにまつわるメリットと、XML宣言にまつわるメリットは基本的に別種であって、一緒くたに議論すべきではない、というか。

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