宇宙へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック
著
液酸/液水発行の『宇宙(そら)へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック』について覚え書き。昨年末のコミックマーケット75で販売されたものを、moさんづてに入手することができました(その節はありがとうございました)。通信販売もしているとはいえ本当は自ら足を運び、発行者の方とお会いできれば、軽く裏話をお伺いするなどしてみたかったんですが……なにぶん人が多いところは苦手なので、そういう意味においてコミケに苦手意識があっていまだ参加経験はなく、そもそもその日は確かまだ出社していたような。
基本的には宇宙開発に由緒ある場所を訪ねるときに参照できればと思っているので、一字一句もらさず読み終えたわけではないものの、素晴らしいガイドブックに仕上がっていると思いました。というのも、視点が完全に一般人、あるいはいち宇宙開発ファンだから、なんですね。報道関係者だとか、宇宙畑の人間の視点ではないのです。まえがきより、本書の狙いについて触れているくだりを以下に引用させていただきます:
目指したのは、これ一冊で宇宙開発見学に行ける、一般人視点のハンドブックです。一般人が、一般人の資格で、一般人の視点で見た、たくさんの情報が載っている見学案内記。それこそ、初めて打ち上げ見学をした時から、ずっと欲しかった本なのです。
JAXAの広報部でも、これに類する冊子のようなものは既に作成されていた/作成しているかもしれないけれど、さすがにロケットを写真撮影するためのテクニックだったり、施設近隣での食事事情、交通手段や宿を手配するうえでのティップスまでは網羅しないというか、できないでしょう。そうであればこそ、本ガイドブックは価値ある貴重な内容となっていると思います。是非、今後改訂を重ねていっていただきたい。そして、掲載されているすべての場所をいずれ息子と一緒に訪ねる際のお供に利用させていただきたい、です。