そろそろSFCのWebサイトリニューアルについて一言(遅
著
言っておこうかと。まぁ、この件に関してはわずか一日の間にもそこかしこで言及され、既にSFCのWebサイトのトップページはFlash版とHTML版のいずれかを選択させるものに変更されているし(中の人は大変お疲れ様でした)、激しく今更ではあるのですが。話の発端と言うか経緯をご存知ない方は、以下のリンク先を参照していただければと。
それまでに確保していたアクセシビリティを完全に無に帰してまでも、フルFlashオンリーなコンテンツで再構築したほうが、SFCのターゲットユーザーにはより訴求できるのだ……という考え方が背景にあってのリニューアルと仮定するにせよ、やはり決して褒められたものではないと思います。W3Cのホストに名を連ねていること抜きにしても、既存のユーザーに対する配慮を著しく欠いたであろう点において。そして、個人的に最ものけぞったのが、Flash版のトップページにあった以下に引用するHTMLソース。
<div id="message">
<!-- InstanceBeginEditable name="message" -->
<h1>お使いのブラウザでは<br />当サイトをご覧いただくことができません。</h1>
<h3>最新版のFlashプレーヤーをダウンロードしていただき<br />JavaScriptを有効にしていただく必要があります。</h3><br />
<h5><a href="http://get.adobe.com/jp/flashplayer/" target="_blank">→Flashプレーヤーのダウンロード</a></h5>
<!-- InstanceEndEditable -->
</div>
すべてのテキストが見出しとしてマークアップされているとは、これいかに?加えて、まるで表示される文字サイズに変化を持たせたかったからそうしたとばかりに感じられる、見出しレベルの設定(1から3、3から5へとスキップしているあたり)。代替コンテンツを用意していない云々については、そういう大胆かつ時代の流れに激しく逆行する割り切り方もあるのかーぐらいに思っていたのですが、このマークアップを見た瞬間、コンテンツを実装した企業なり個人は、単にアクセシビリティの「ア」の字も知らずに作っただけなのかもしれない、という恐ろしい可能性に思い至ったのであります。すべて僕の勝手な妄想ですけど。