ハイペース仕事術
著
大和賢一郎著「ハイペース仕事術」について。実は「やる気ハックス」よりも先に読み終えていたのですけど、もろもろの事情により覚え書きするのが遅れました。「はじめに」に書かれた時間という「人生でもっとも価値のある資産」を、自分で100%コントロールできるようになってほしい
との著者の願いに惹かれて買った本です。冒頭、著者によって表題にある「ハイペース」という言葉が定義されているのですが、曰く最小の労力で最大の成果を上げる
ということらしい。単に仕事のスピードを求めるのでなしに、無駄を省くことにも同様に重きを置く、ってことですね。気になったポイントとしては3点:
「時間を増やしてカバーする」という発想
に無理があるってのは心底同意。昔は頭の悪さを勉強にかける時間の長さでカバーしようなんて思っていた時代がありましたが(ry- 参照頻度と更新頻度の2軸に基づき扱う情報を分類、紙と電子媒体のどちらで管理するかを考えてみるのは、いろいろな場面で参考になりそう。部屋の整理とかでも似たような考え方が適用できるか?
高齢になると「あと何食たべられるか?」を考えるそう
とのくだり、切実過ぎるというか、言われてみればそりゃそうだろうとは思うのですけど、物悲しさを覚えると同時に、自分の日常に足らない感覚はまさにこれだ!と思いました。当たり前のように明日が来て、当たり前のように食事にありつけると思い込んでしまっている。そこを緊張感と共にほんの少しでも意識を変えることができたら、きっと時間の使い方も変えられるハズ。
……結局のところ、行き着くのは自分がどう生きたいのか?ということと、それに対して時間の使い方をどう最適化すべきか?という命題。万人に適用可能な解なんてきっと無いし、その解というのも(一定普遍ではく)生きているうちに年齢に応じて変わり続けるものだと思います。だからこそ、日々解を求め続けなければいけないように感じるし、そのための方法論の一つが、僕にとってはこの手の自己啓発的な書籍を読みあさること、なのかもしれない。そんな感想を抱きました。