庭から昇ったロケット雲
著
昨夜のことですが、紀伊国屋書店新宿南口店経由で、庭から昇ったロケット雲を見にシネマート新宿へ行って来ました。19時5分上映開始の最終回だったのですが、客は僕を含めてたった6〜7人(一つ前の回が終わって出て来た人数も数える程度)。今月5日に公開されたばかりでこの有様とは、なんともお寒い状況に感じます。いや実際、シアター内の冷房が効き過ぎていて、エンドロールの途中でトイレに立ってしまったのですが。いまどき、こんなアメリカン?ドリームものなんて流行らないのでしょうか?それとも、ひょっとして宇宙モノってだけで敬遠されている??まぁ僕は一応、事前に前売り券を買っておく程度にはチェックしてたんですが。
見終えた感想としては、正直お客の入りもさもありなん、という感じ。さすがに、初回の打上げでいきなり宇宙に行けてしまうほど、お気楽なストーリーにはなっていませんでしたが……。まぁしかし荒唐無稽にも程があるような気が。その最たる点が、主人公の製作していたロケットが単段式であること。この点は見に行く前に既に某所で知ってしまい萎えていたわけですけど、推進剤に最も高性能な液体水素と液体酸素の組み合わせを使わずに単段式でってのは、相当無理があるかと。ほかにも気になる描写は多々あれど、唯一?見所があるとすれば、主人公の二人の娘達の演技っぷりかなぁ。とても愛らしく、可愛かったですよ(ヘンな意味ではなく)。
というわけで、期待せずに見に行ってまんまその通りにアレな内容の映画でしたが、実は見ながら全然別のことを考えていました。そう、ロケットではなく人力飛行機のことを。有人宇宙飛行を自分と家族の協力だけで成し遂げるのは事実上不可能に近い(外部要因的にもそうだし、自分だって宇宙には行きたいけれどロケットをこさえるだけの知識も技術も無く、またそれを今から獲得するのは無茶過ぎる)けれど、死ぬまでにもう一回人力飛行機を作って趣味的に飛ぼう、というのは今の仕事を続けながらでもギリギリ実現できそうな気がする。でも具体的にいつ、どこで、どうやって?そんなことを、悶々と考えさせられましたw