『マイクロフォーマット』出版記念セミナー、終了
著
昨日のことですが、来日中のJohnを招いて『マイクロフォーマット』出版記念セミナーを催しました。前半では「マイクロフォーマットとは何か」と題し、僕がmicroformatsについてご存知無い方向けに基本的な部分の理解を得ていただくための講演や、Operatorを導入したFirefoxを使っての簡単なデモンストレーションを担当。後半はJohnと僕が主にmicroformatsや書籍について(既にある程度ご存知の方を意識して)対談を行う、という構成でした。えー、とりあえず三点、謝らせていただきます:
- 翻訳を担当された浅野さん、セミナー開始当初からお越しいただいていたにもかかわらず、気付かずに「いらしていないようですが」などと会場にアナウンスしてしまい、大変失礼いたしました。本当に申し訳ございません。
- 基本的になんともグダグダな逐次翻訳でした。Johnの話す英語が聞き取りにくいことは事前に知っていたわけで、ゆっくり話すことと、文を短くまとめることを事前にお願いしていたにも関わらず以下略、というのはあるにせよ、やはり自分の英語力の無さを痛感。最後の質疑応答でも、hamashunさんからの質問をうまく伝えられなくて、とっても申し訳なかったです。
- 後半の対談の進行が悪くて、結局用意していた質問すべてをこなすことはできませんでした。しかも結局、終了時刻が予定よりも10分も超過してしまったという(これは質疑応答が盛り上がった?がゆえ、という側面もあるけれど)。せっかく前半が時間通りに進行できたのに……この点も申し訳ありませんでした。
とはいえ、Johnの陽気な性格だとか軽妙で冗談まじりのトークに救われ、会場全体が良い雰囲気に包まれていたように思えたのが救いでした。また日本語版の書籍『マイクロフォーマット』について、Amazonやcbookで取り扱いが始まり(もちろんMYCOMのサイトにも載っています)、予約が受け付けられるようになったことで、辛うじて「出版記念」を謳うことができたかなと思います。原著者のJohn、翻訳者の浅野さん、編集者の角竹さんはじめ、セミナーにご参加くださった皆様、そして会場の設営等、セミナー開催に尽力してくださった皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
セミナーを通じて僕自身、新たな気づきを得ることができ、開催して良かったと思います。なかでもabbr要素を用いたデザインパターンに対する彼の視点が興味深かったです。かつて僕は、microformatsとかabbr要素とか(英語版はhAccessibility and Operator)という記事でabbrデザインパターンに異を唱えた経緯があります。そうしたmicroformatsのアクセシビリティ上の課題であったり、国際化/地域化という側面での懸念というのは、既存の(X)HTML仕様を壊すことなく提供可能なセマンティクスを豊かにするうえで、そもそも不可避だったかもね、とかいう。
ちなみにセミナー終了後には、海外からのゲストをお迎えした際のほぼ定番のコースとなりつつあるのですが、Johnや当社代表、同僚らと共にPARK HYATT TOKYOへ向かい、ジランドールで夕食&ニューヨークバーで深夜までアレコレ語り合ったのでした。途中、Johnを大門近くのホテルまで送りながらタクシーで自宅近くまで着いたときには、既に午前1時を回っていたような、いないような……。
[2008-06-15追記] 感想を書かれた方の記事等を、以下に覚え書きしていきます。
- 『マイクロフォーマット』出版記念セミナーに行ってきた | Blog hamashun.com
- necoze LOG2 [ネコゼログログ] | 『マイクロフォーマット』出版記念セミナーと「Swap Skills」に参加して思った事を取り急ぎ…
- 「マイクロフォーマット」出版記念セミナーに行ってきた - double-team.org
- John Allsoppがやってきた ヤァヤァヤァ - deepen 〜Yoshiaki FUKAMI’s view
- Firefox 3 がUI対応を見送った「microformats」の書籍出版セミナーに行ってきました。 - ryuzi_kambe の?D
- corpuscle_memo:『マイクロフォーマット』出版記念セミナーに参加しました。 - livedoor Blog(ブログ)
- ジョンアルソップ密着blog ミツエーリンクス社での対談
[2008-08-04追記] マイコミジャーナルのほうに、レポート記事「次世代Webの基盤技術!? 世界的権威が語る、「マイクロフォーマット」の現状を書かせていただきました。もしよろしければ、そちらもご覧ください。