The VOICE
著
この数日、通勤時に聴いている音楽といえばKOKIAがリリースしたばかりの最新アルバム「The VOICE」。発売日は20日でしたが、僕はしっかり19日の夜には購入していましたよ。その晩、Flagsのタワーレコードで買おうと思っていたらいきなり休館日で(またこのパターンか)、確か明治通りに面してVirgin MEGA STOREがあったハズという怪しげな記憶を頼りに歩き回ったけれどみつからず(いつの間になくなったんだろう?)、結局HMV新宿SOUTHが23時まで営業しているのを携帯で確認、そちらで購入し事なきを得たという……まぁ別にお店がどこでも買えたからいいんだけどさ。しかし、平日の遅めの時間帯のHMVって、人が少なくて超快適。定期的に新譜の試聴にでも来たい感じ。
えー、話を本題に戻し「The VOICE」について。まだ再生回数はさほど多くないにせよ、実のところ「コレは!!」と唸らされるほどの名曲にはまだ出会えていません。もっとも、スルメの如く咀嚼し続けるうちに味がしみ出してくる可能性もあるけれど、過去のアルバムと比べると個人的にちょっとイマイチな印象が拭えないかな……現時点では。その理由の一つは、元気さとか楽しさ、前向きさといった要素をダイレクトに体感できる楽曲が鳴りを潜めたように感じられたから。KOKIAの創る楽曲に自分が求める要素として、そういう部分が少なからずあった、というのは本作を通じ改めて認識させられたっていうか。アップテンポな楽曲があまりない、というのと関係があるかもしれない。
過去のアルバムと比べ、彼女の持つ素晴らしい歌唱力だとか、ときに神秘的にも感じられる歌声に強くフォーカスした歌の割合が高まっているように感じます。歌詞の世界観もそれに同期して変化しているような。もしも過去のある時期から既にそうした方向へ舵を切っていたのだと言われれば、それはそれで納得するだろうけど、ちょっぴり寂しく思うところがあります。もう「Say Hi!!」とか「夢がチカラ」みたいな曲は、提供されないのかなぁ!?関係ないけど、KOKIA - Wikipediaを見て知ったんですが、彼女は1976年生まれだったんですね……それでデビュー10周年かぁ。とりあえず、まだまだ応援し続けたいアーティスト、です。