脳が冴える15の習慣
著
嫁さんから借りた、築山節著「脳が冴える15の習慣—記憶・集中・思考力を高める」を読み終えました。彼女がこれを買った動機は聞いてないけど、よくある勉強術の類の一種かなと思って読んでみたまでです。個々の習慣は至極平凡な印象を受けるものが多いのですが、脳がどのような働き方をしているのかを踏まえて提案されており、また著者の長年の臨床経験のなかから数々のエピソードが引き合いにだされていることもあって、説得力を感じました。まぁ当たり前に聞こえることほど、実はあまり実践できていないのが世の常であり僕の常でもあるので以下略。
「習慣1 生活の原点をつくる」では、生活のリズムを失うことは「ボケの入り口」
とありました。最近はもう徹夜で仕事なんて体力的に不可能な身体になってしまいましたが、やはり毎朝同じ時間に起きるようにするとか、しっかり睡眠時間を確保するというのは、長い目でみれば地味に重要なのですね。仮に長生きできるならボケたくないし、だったら日頃から無理・無茶はせずに規則正しい生活を心がけなさいってことですな。それは「習慣3 睡眠の意義」にも通ずるところがあって、睡眠中の脳の「整理力」を期待すればこそ、やっぱり寝る時間はしっかり寝なければいけない、と。「習慣6 思考の整理」で忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう
というのは、ちょっと面白い。個人差は当然あるにせよ、思考の整理は物の整理に現れる
というのは、恐ろしくもある反面、経験的に納得せざるを得ないところがあります。会社の机はそれなりに片付けるようにしていますが、ハードディスクの中身がヤバいので、そろそろなんとかしないとなぁ。CS3&LeopardをMacBook Proに導入するタイミングで、大鉈を振るうしか。面白いといえば、「習慣13 脳の自己管理」で自分の批判者を大切にしよう
というのも然り。日常生活のなかでは、どうしても物の考え方なり視点が偏りがちだから、批判というか異論・反論は須く学習/成長機会として前向きに捉え、しっかり受け止めるようにしないとね……そうしたものに触れたとき、真っ先に感謝の気持ちを持てるぐらいになれたらいいなと思います。
一点、「習慣12 脳の健康診断」については、ちょっと賛同できなかったなぁ。「はじめに」のなかで、紹介している習慣が満たす条件に時間的にも経済的にも負担にならない
というのを挙げていたけど、脳の画像検査を受けるってのはそれに反しないか?と。そのような検査を定期的に受けることを「習慣」として呼称すること自体に若干の抵抗があるっていうか。