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スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡

昨日読み始めて、そしてあっという間に読み終えたのが林信行著「スティーブ・ジョブズ 偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡」。文字数がそれほど多くない、まるで写真集のような本だから、読み終えるのに時間がかからなかったのは至極当たり前なのですけど。本書は、後書きにあるように雑誌『MAC POWER』2007年3月号に掲載された同名の特集記事を、より深く掘り下げたもの。ジョブズ氏のちょっとしたファンである僕は、もちろんその号のMAC POWERを購入していて、今まで永久保存版と位置づけていたのですけど、その役目は本書が取って代わることになった次第。内容面のみならず、装丁もこちらのほうがずっと立派だしね(ハードカバー万歳)。

ジョブズ氏の数々の名言が、英語原文と共に散りばめられているのが個人的にはありがたいです。別に日本語訳をどうこう言うつもりはないし、とてもうまく訳されていると思うのだけど、場合によっては実際に彼が口にした言葉そのもののほうが味わい深いわけで。中からあえて一つお気に入りを選ぶとしたら、2005年のスタンフォード大学での卒業スピーチ「Stay Hungry. Stay Foolish.(ハングリーであれ、バカであれ)」かな。ただ実は、本書で残念というか唯一不満に思う点が実はその卒業スピーチだったりします。僕としては是非、その全文を日英対訳で掲載していただきたかったと思うのです。もちろん英語原文はText of Steve Jobs' Commencement address (2005)に掲載されているし、和訳もググればWeb上で読むことはできるのだけど……この素晴らしい半生記の最後を飾るにふさわしい、いやむしろ飾るべきコンテンツだと思っています。

写真のほうでひときわ目を引かれたのは、最後に掲載されている妻ロレーヌと自宅の庭で(1997年)というキャプションの入ったモノクロの1枚。妻が映った写真というのは、本書で見るのが僕には初めてではなかったかな。二人ともカメラ目線ではないけれど(目線の先にあるのは子供たちだろうか?)、夫婦そろってとても良い笑顔を見せています。写真といえば、僕もジョブズ氏の写真(ただし後ろ姿w)を撮ったことがあります。2001年のMACWORLD EXPO/TOKYO@幕張メッセに基調講演を聞きに行った際、観客席からのステージの見え方を確認していたと思しきジョブズ氏を間近で目撃したのですよ。あのとき直に言葉をかけれなかったことを、今だに悔やんでいたりします(苦笑)。

話は変わりますが、もうすぐMacworld Conference & Expo/San Francisco 2008ですね。どんな発表が飛び出すか、とっても楽しみ。今年は結局アメリカまで基調講演を聞きに行くのを諦めたけど、来年こそは……って可能かな?そもそも、来年までCEOとしてAppleを引き続き率いていてくれるだろうか?なんとか、ジョブズ氏のプレゼンをまた生で拝見したいものです。

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