歓喜の「第9」特別演奏会2007
著
個人的な年末の恒例行事、サントリーホールでの第九演奏会に行ってきました。弊社(何処)は、今日が年内最後の営業日……ということなんですが(とはいえ明日以降も僕は出社するんですが)、うっかり終業時刻以後にセットされていた社内ミーティングを(多分)すっぽかして会社を出てきてしまったことに会場に着いてから気づき、鬱。まさか最終日にもあったなんて!?とはいえ、今更戻っても時間的にアレですし、その点はとにかく後で謝罪するしかなく、そのまま第九の演奏を聴くことにしました。
今年選んだのは、日本フィルハーモニー交響楽団の公演。第九に先立ち、井上圭子さんのパイプオルガンでJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」「トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565」の二曲が演奏されました。15分の休憩を挟み、いよいよ第九。演奏が終わってから飛び交った「ブラボー!!」のかけ声の数で考えれば、今まで聴いてきたなかで一番素晴らしい演奏だったかもしれません。実際、第四楽章の最後の部分はスピード感、一体感ともに素晴らしく、鳴りやまない拍手のなかで背筋が何度かゾクゾクしました。同じ第四楽章の途中では、妙に(他の演奏と比較してだけど)テンポを落としてじっくり聴かせる場面があり、小林研一郎氏の独自色が出ているのかなぁっていうか、全体的にみてもメリハリの感じられる指揮だったように思います。
そんな第九を聴きながら振り返ってみた2007年。仕事に追われ続けた(そして現在も追われている)一年でしたが、今の会社に入社してから一番、達成感の乏しい年だったように思います。これは職場環境のせいではなく、あくまでも僕個人の認識、自己評価の問題ではあるのですけど、実力と関係なく肩書きや立場ばかり偉くなってしまって、業務上の志向だとか求める「やりがい」等とのズレ、ギャップに苦しみ続けているのが、最大の要因かなぁと思います。その解決に向けては、いろいろ処方を検討はしていますが……今宵の第九から感じたメリハリを日々の業務に少しでも取り入れて、2008年の年末の第九はもっと達成感を感じながら聴きたいものです。