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トム・デマルコの「プロジェクト管理」がわかる本—ポケット図解

秀和システムから発売されている「トム・デマルコの「プロジェクト管理」がわかる本—ポケット図解」を少し前に読み終えました。トム・デマルコ氏といえばソフトウェア開発、プロジェクトマネジメント、コンサルティングといった分野では世界的に名が知られた人物であり、かなり昔に彼の代表的な著作「ピープルウエア」を読んだこともあります。

なぜまた今頃になって彼の言葉を必要としたかというと、プロジェクトをどう成功に導くべきなのかという以前に、そもそもプロジェクトとはどうあるべきなのかという部分に興味・関心が湧いたのです。過去および現在の勤務先において、大きなものから小さなものまで、そして成功したものから失敗に終わったものまで、さまざまなプロジェクトに携わってきました。そうしたなかで、同じ過ちを繰り返さないための学習というのはまぁそれなりに実践してきたつもりではあるけど、原理原則に立ち返った学習の必要性を最近強く感じています。

その取っ掛かりに買った本書ですが、残念ながらやや期待はずれというべきか、値段相応というべきか。図解をウリにしているだけに、見開きの半分が図になっており、全体の文字数は少なく読み進めやすいのだけど、内容的にかなり物足りない印象。もっとも、その点はたぶん自分が本書の想定読者ではなかっただけなんでしょうね。あくまでもポイントを抽出して集約したことにこそ本書のメリットはあるわけだし、掘り下げたければ「ピープルウェア」なり「デッドライン」なり「熊とワルツを」なりを読むべし、ってことで。

個人的に特に気になった項目としては「無駄な会議の減らし方」。参加者全員の時間を奪い拘束する以上、会議は常に有意義なものにしたいし、そのための工夫をもっとしていかなければいけないなぁと(参加者数の多寡に係わらず)。あとはリスク管理全般かな……その部分がしっかり固められるようになってこそ、チームリーダー(謎)としての職務が全うできると思うのですが、まだまだ修行不足ゆえ以下略。さて、次は何を読もう。

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