ドイツ出張より帰還

2007年5月20日 著

例のごとく忙しさにかまけて、帰ってきた旨を覚え書きするタイミングを失っていました。日本には木曜の夜に無事帰ってきました。当然、現地でのミッション等については詳しく触れることができませんが、ごく簡単にBerlin滞在初日後のことを書いておこうと思います。
二日目は朝起きると「まだ」雨がしとしとと降っていました。というのも、前日の晩は結構な勢いの雷雨だったのです。既に雷は鳴り止んでいたけれど、やはり外に出歩く気分にはなれないし、処理すべきメールもたまっていたので、そのまま自室に引きこもって作業。午後2時くらいになり、ようやく部屋の外に出て1階部分にあるBURGER KINGへ……Whopperのセットでブランチ。午後3時半過ぎ、Stefanと合流。なかなか彼が現れないものだから、自分ひとりでタクシー移動しようかとも思ったけど（こういうとき現地で携帯を持たない不便さを痛感します）、フロントから彼の携帯に電話をしてなんとか無事会えました。電車、地下鉄を乗り継ぎ、今回の出張の目的である訪問先の会社へ。ちなみに電車に乗る仕組みはちょっと複雑というか、改札代わりにスタンプを押す機械なんて本当にちょっと見ただけではそれと判らないデザインであり、自分一人で移動していたら間違いなく人に聞かないと利用できないシステムだな、と実感。ちなみにその会社、前日この辺りだろうと勝手に思い込んでいたのとはまったく異なる景色のなかにあって、つまり自分の思い違いの激しさに内心苦笑。ともあれ社内見学とプレゼン、打ち合わせと滞りなく進み、20時を過ぎて（対応してくださった方とは別の御方と）夕食会の約束をしたお店に向けStefanと地下鉄で移動。
着いたエリアは高級ブティックなどが立ち並ぶ一角で、都内でいえば銀座のような印象。さらに向かったフレンチレストランの名はRestaurant Borchardt Berlinといい、つくりも雰囲気も素晴しい場所でした。聞けば富裕層とか有名人御用達のお店らしい！すぐ傍にテレビ局があり、その関係者がよく利用するのだ、とも。自分は英語で書かれたメニューをもらい、それでもよくわからないながら白アスパラガスのステーキ添えをオーダー、白ワインと共に堪能しました。そこからホテル（Park Inn Berlin-Alexanderplatz）までは歩いて帰って来たのですが、夕食にお招きくださった方が本当に良くしてくださって、まるで観光ガイドのごとく博物館や美術館、史跡のひとつひとつを詳しく説明しながら送ってくださったのには、非常に感動しました。なかでも僕が強く惹かれたのは、ヒトラーが書物の山を焼いたというオペラ座前広場。白くて空の書棚だけが存在する地下室が、地上から小さな窓を通して中を覗けるようになっていたのです。
翌日は朝9時過ぎにホテルをチェックアウト、タクシーで再び訪問先の会社へ移動。ようやく、ホテルと会社の位置関係が明確に把握できました。どうも、初日に歩いていた場所は間違ってはいないのだけど、早く諦めすぎたというか、主に歩いた時間から場所を推測していた点がマズかったなぁと。そして午後3時半頃まで訪問先で仕事、その後Stefanが呼んでくれたタクシーで途中渋滞に遭いながらもTegel空港に移動、AF2335便とAF278便をパリで乗り継ぎ、成田まで帰って来たのでした。到着は日本時間の18時過ぎで、翌日の講演準備などもあり、その日は会社に向かわず直帰しました。なんとか現地2泊、機内2泊の出張をこなすことができました……関係各位に深く感謝。