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ちゃんとCSSするためのスタイルガイド入門

スタイルシート スタイルブック」の続編という位置づけの「ちゃんとCSSするためのスタイルガイド入門」を読了。三人いる著者のうち、ヤスヒサさん上ノ郷谷さんについては面識があるぶん、ちょっと書きにくいなぁと思う気持ちもあるけれど、かといって変にその部分を意識し過ぎるのもアレだと思いますし、素直に思ったことなどを書いておきます。
読み終えて正直釈然としなかった理由は、タイトルと内容のあいだにギャップを感じたためです。まず「ちゃんとCSSする」ということがどういうことなのか(CSSするというのを動詞としてどう解釈すべきなのかという点も含め)、その定義が曖昧に感じられました。そして本書は「スタイルガイド入門」を謳っています。であればまずスタイルガイドとは何かを定義し、それを作成する手順を紹介したりするのが本書に期待される内容だろうと思うのですけど、構成上そうは見受けられないのです(どちらかというと全体的にTips集的な印象を受けました)。基本編のなかの「01-04 スタイルガイドに挑戦」という節において、41ページ目に至ってようやくスタイルガイド/スタイルブックの解説が始まるのですけど、あまり深く掘り下げられることなく、Webで公開されている事例の紹介がメインになってしまっているのはやや残念。せっかく本書のサポートサイト的な位置づけでStylesheet Stylebook Wiki de 情報交換広場をお持ちなのですから、たとえば同サイトにおけるスタイルガイドを公開し、その作成過程を逐一解説してくだされば、それをひな形に自分のサイト用にスタイルガイドを作ろうという動きも一層期待できるかもしれない、と考えた次第です。ある程度の規模のサイトであれば、呼び名や内容に違いはあれど、この種のドキュメントを備えているもので、そこにどういった情報をどの程度の詳細度で掲載するかをある程度標準化できないかなぁと思うことがあり、とにかくそういう文書作成が活発化すると素晴しいと思っているわけでして。
とまぁネガティブな感想ばかり書くとアレですが、CSSに関する一通りのことを知ったうえでさらにステップアップを目指すには、考え方の部分で本書の「はじめに」および基本編は非常に参考になると思いますし、CSSを利用するうえでの昨今のトレンドを学ぶには(前作の読者にとっては特に)良書だと思います。フルカラーでこのボリュームで2,200円+税ってお買い得感もありますし。あーそして最後に一つ質問が。掲載URL一覧(P189〜190)のWebページってどこかにあるのでしょうか?(謎

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