Web Directions South 2006 DAY2
著
既に日本に帰るためにSydney Kingsford Smith International Airportに来て搭乗を待っているのですが(しかし空港でのインターネット接続料金高いなぁ……1時間で14AUDです)、Web Directions South 2006 2日目の感想を覚え書きしておきます。
Breakfast with Molly Holzschlag - Defining the new professionalism
昨年のWeb Essentialsではキーノートを行ったMollyですが、今年はWorkshopとこの朝食会での講演のみです。というわけで自分はもちろん申し込んでいましたよ。朝7時15分開始というのが微妙に辛かったけれど……。他の業界と比較した際に顕著な、Web制作業界におけるプロフェッショナリズムを定義することの難しさを再認識し、そしてまた効果的な教育システムの確立という課題に向けて今何ができるのかを考えさせられました。
Welcome to day 2, with prize draws and more
1日目に撮影してFlickrにアップロードしていた写真のうち、Accessible Plateがなぜか賞に選ばれてしまい、SitepointのTシャツ(「Eat」「Sleep」「Design」の3つの単語がアイコンと共にプリントされている)と書籍「Build Your Own AJAX Web Applications」をプレゼントされました。ありがとうございます!
Creating inspired design
Andyのプレゼンは、近々発売される(その後インタビューのなかで聞いたところでは11月末に発売される模様)書籍「Transcending CSS: The Fine Art Of Web Design」の内容に基づいていると思しき内容でした。彼はWeb以外のフィールドからインスピレーションを得ることが多いみたいです。途中、グリッドデザインの例として様々な新聞紙面が登場している最中に日本の新聞の一面が現れ、一体これはどこから読み始めるの?なんて話を振られてしまいました。
Moving your organisation to web standards
Web標準準拠を果たした2つの組織それぞれの取り組みの紹介、主に経緯とか方法論について。Cheryl Lead氏はスライドが一切なくて、ただ黙々と(時折原稿に目を落としながら)話し続けたのには驚きましたっていうか正直えええーという感じ。
Information architecture: a "how to"
Donna Maurer氏によるIA絡みのプレゼン。カードソーティングとか、具体的なシーンも交えながら主なタスクを紹介する内容でした。スライドを見た限り、データの整理には結構Excelもしくはそれと同様のスプレッドシートを活用していたっぽい。
Information Architecture for the "Come to Me Web"
Thomas Vander Wal氏によるIA絡みのプレゼン。インターネットの利用シーンが多様化するなかでいかに情報やその再利用性を提供していくべきなのか?といったお話がコアだったかな。個々人がもつInfoCloudとシームレスなコンテキストを構築していくためにも意味的な構造はやっぱり重要だよねってことを再認識。
Designing for accessibility: More simple techniques that make a difference
Derekのアクセシビリティに関するプレゼン。WinIEがalt属性内容をポップアップ表示するのは他のモダンブラウザと異なる(見方によっては「誤った」)実装だけれど、実は弱視のユーザにとっては役に立つ場合もあるんだ、といった指摘に始まり、結局はユーザーテストは重要だとか、Skip Linkは要らないとか、そういったお話。アプローチ的に近いものを感じました(謎
Closing Keynote: You-biquity
スクリーンにVRMLの文字が映し出されたときにはしみじみとしました。昔、Mark Pesce氏がお書きになったVRML本で日本語に翻訳されたのを読んでいたのでね。いやしかし話の扱うテーマがテーマなだけに感想を書くのも難しい……。Johnがインターネットは人類史にとって革命的な存在だと言っていたけれど、それに似たような感覚を覚えました。