ZガンダムIII 星の鼓動は愛(ネタバレ有)
著
ZガンダムIIIを、事前の情報収集無しにシネルーブル池袋のレイトショー(1200円で観れてお得だけどそもそも時間帯的に選択肢がそれしか無かった)で観てきました。その感想というかネタバレというか、分からない人には何を書いているのやらさっぱりわからないであろう覚え書き。
一番の注目はやはりラストでしょう。「新訳」を謳う以上は、TV版と大きく異なる展開が期待されたわけで。結局のところ、Zがジ・オを倒す前後の展開は(ウェイブライダー機首がシロッコの腹部に突き刺さるのも、カミーユのヘルメットが割れるところも)TV版のままに、カミーユは精神崩壊することなく帰投するという展開でした。正確には帰投する途中でファと落ち合って宇宙空間で抱き合ってオシマイ、ちょっとラブコメ調な感じも加わった終わり方だったんですが。サブタイトルに「愛」が入っていることもあって、今回の映画化を通じ富野監督が描きたかったのはやっぱり愛だったのかなー、などとしみじみ思い至らされる終幕でした。個人的には精神崩壊しちゃう方がやっぱり好きなんだけど。
ラストを除く展開で驚かされたのはレコアの寝返り方。ハンムラビに乗るヤザンに引かれて合流するってのがなかなか新鮮でした……時間の都合とは思いますが。あと、絵的に気になったシーンとしては、モビルスーツの描かれ方がムーバブルフレーム(って呼ぶとセンチネル的過ぎるか?)を強く意識した風になっていたこと。たとえば今回追加された絵で、ジ・オを倒した後にZがやや壊れながらもウェイブライダーからモビルスーツに「ゆっくりと」変形するシーンがあります。これは、一瞬で変形可能という設定に誤魔化されてきた目には(笑)とても新鮮に映ったので、これからビデオで観るよって人はお楽しみに。