@kazuhito
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Re: ロールモデル

境さんのWEB MAKING BOOK BLOGにて、CSS Nite Vol.6に関連したPodcastingが続々と公開されています。なかでもイベント終了後に公開されたロールモデルは、Web制作業界における自分のポジションってどの辺りにあるのかなぁ、などと考えながらたいへん興味深く拝聴しました。
自分は実にさまざまな偶然に恵まれ、Web標準という分野に関し(実制作のみならず)書籍の監修や雑誌記事の執筆、あるいはイベントでの講演などもやらせていただいています。有難いことかどうかは微妙だけれど、社内で比べても同僚より比較的露出度の高い状況です。しかし、それもこれもWeb標準が業界的に旬な話題だからであって、旬が過ぎれば大した実力も無いちっぽけな自分が見向きもされなくなるのは明らか。ただそれはそれで、今この時代に求められた役割(ロール)を果たせばこその当然の帰結と考えられるし、幸せな展開でもあるんですよね。もっとも、Web標準を一時の流行で終わらせることなく業界に根付かせるというのが、WaSPの一員として抱いている目標でありゴールではありますが。
なお、最近ではいかにも知った風な、偉そうな口をきいてしまうことが少なからずありますが(本当にすみません)、かつてはWeb標準なんて全く気にも留めずにコンテンツ制作を行っていた時期がありました。そんな自分に貴重な「気付き」を与えてくれた多くの人々や出来事のお陰で今の自分はあります。たとえば闇黒日記の野嵜さん。その昔仕事でご一緒した折、すみけんたろうさんの著作「スタイルシートWebデザイン(既に絶版)」を彼が紹介してくれなかったら、今の自分は無かったかもしれないわけで。ほかにも、多くを気付かせてくれたWebサイトの作者の方々(CSSコミュニティな人々など)には、折に触れて(面識の有無に関わらず)感謝していたりもします。僕の現在のロールは多分それと同じで、今はまだ気付いていない人たちに対しWeb標準の魅力や可能性を説き続けることなんじゃないかと、そんな風に感じる今日この頃です。

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