心から楽しむことの難しさ
著
トリノオリンピックで個人的に最も期待していた選手が女子フィギュアスケートの荒川静香選手だったのですが、彼女が金メダルを取ったその時間帯、自分は会社で机に向かったまま気絶してました。たぶん朝3時頃から6時くらいまで寝ちゃってたのかな。ふと目を覚ましてasahi.comにアクセスし、彼女の喜びに満ちた表情を収めた写真を見て、とても嬉しく思ったものです。
でもって今日の夕方、テレビのニュースか何かでエキシビションの演技を終えた彼女のインタビューを目にしました。そのなかで「心から楽しむことの難しさを知った」というような発言があり、激しく同意した次第。確か安藤美姫選手も「楽しんで滑りたい」というような趣旨のことを言っていたけれど、それって凄く難しいことだと思うんですよね(オリンピック程の大きな舞台の上でであれば尚のこと)。
心から楽しむことの難しさと素晴らしさを、自分は鳥人間コンテストにおける2度のパイロットとしての出場経験を通じて痛感しました。初回は緊張やプレッシャーが明らかに勝っていたし、実際オンエアでは桂三枝に全く余裕の感じられないパイロットだなどと言われ悔しい思いをしたけれど、2年目のフライト時はもう全然そんなことは無く、それどころか心から楽しめたわけです(結果が出る前の時点から)。おそらく1年目に蓄えた経験と、やれるだけのことは全てやってきたのだという自負が、そういう状況の土台になったのだと思いますが。
本当は日々の生活だって心から楽しみたいけれど、なかなかそうは問屋が卸さなかったり。特に僕の場合、仕事との距離の取り方が幾つになっても下手クソなままで、どちらかといえば自滅傾向(謎)が強かったりして(じゃなきゃ会社に泊まったりなんてするもんか)。まぁでも、彼女の言葉を機に、再度「心から楽しむ」ことの意味を考えてみたいと思います。
全然関係無いけど、荒川選手と村主章枝選手のどちらも早稲田出身だったのですね。ちょっと嬉しいかも。