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転職しないことのリスク

姉のBlogで転職について書かれていたので(あえてリンクはしないでおく)、ちょっと触れてみようかと。記事の内容から察するに、姉は転職=リスキーなものであって、家庭を持つ人間にとっては尚更である、と考えているらしい。要するに一家の大黒柱的存在にとって、転職という行為がいかに危なっかしいモノかが、実に切々と書かれていたんですね。それはそれで概ね理解できる内容だったんですが、転職しないことのにリスクについては全くと言って良いほど触れられていなかったのが気になりました。
1997年に社会に出て働き始めて以来、10年に満たないあいだに3回の転職経験が僕にはあります(NASDAへの出向も含めれば4回)。それを多いと感ずるかどうかは人それぞれでしょうが、そのうちの1回は結婚してから(つまり家庭を持ってから)の転職です。当時まだ子供は生まれていなかったけれど、やっぱりそれなりにリスクは存在していたし、また十分認識もしていました。しかし僕は転職を考える都度、転職しないことのリスクも同じくらい必死に検討してきたつもりなんです。今の世の中、絶対的に安定した地位や立場なんて無いですし、人も社会も常に変化し続けるわけですから……って、当たり前の話ですが。姉がその種のリスクをどの程度意識し、また理解しているかは不明ですけれど、先の記事を読んだ限りでは、思考のバランスがやや偏っているように感じられました。
また、「やりたいこと」を生涯、「仕事」としてできる人なんてごくわずかだなんて書いていますが……仮にそれが世の真実であったにせよ、「やりたいこと」=「仕事」を目指し続けるのが充実した人生を過ごすうえでの鍵だと思うし、またそれが自然とも思うんですけど。もし目指す過程で、転職が避けがたい事態に陥った人がいたなら、僕は諸手を挙げて(転職に)賛成するだろうしね。だいたい、人の一生なんて所詮短いんだしさ(それ言っちゃあオシマイですか?)。でも是非一度、Paul Graham氏の書いた「How to Do What You Lovenaoya_tさんによる日本語訳)」を読んでみてください。そしていつか、感想を聞かせてください>姉

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