Web Designer 2.0
著
長谷川恭久氏の著作「進歩し続けるWebデザイナーの考え方—Web Designer 2.0」を読了しました。本書を購入した動機は大きく4点。第一に著者が僕のチェックしているBlogのひとつ「COULD」の著者でもある点。第二に、書店で手に取ったときに偶然Keith Robinson氏へのインタビューが目に入った点。第三に、立ち読みの結果として本書がWeb標準の啓蒙書と認識された点。第四に、フルカラーの割には安価だった点w
タイトルにこそ「Webデザイナー」という言葉が入ってはいますが、Web制作に業務として携わっている全ての人にオススメできる内容であると感じました。もっとも、既にCSSをフル活用した実装に慣れ親しんだ方にとっては、さんざ既出なネタのオンパレードではありますが……Designing with Web Standardsの内容に、最新のWeb標準Topicsを織り交ぜつつ究極的にコンパクトにまとめたという印象。しかし考え方、意識の変革を促すという観点で昨今のWeb構築のトレンドを手短に総括した点に、本書の価値はあるのではないかと思います。1日もあれば読み終えられるテキスト量ですので、興味がある方は是非!という感じです。
特に気になった点としては「Chapter5 CSSの話」の「今だから聞きたいCSSの利点」で、mixiをフルCSS実装した際のインパクトを解説しているのですけど、世界的に有名なデモンストレーションであるDougのThrowing Tables Out the Windowには言及していなかったこと、また「レイアウトを組む際のチェックポイント」の中でAslett/PIE Methodを紹介しているページにそのURIが付記されていなかったこと、とか。