Yahoo!ブログの不思議
著
先日スタートが大きく報じられて以来注目を集めているYahoo!ブログ。後発組として一体何をウリに出してくるのか?というのが気になるところでしたが、蓋を開けてみれば特に語るべきことも無い、実に平々凡々としたサービス内容だったとかいうお話。Wikiの記法が使えるというのはなかなか盲点でしたが、しかしその恩恵にあずかれる人って果たしてどれぐらいいるのでしょうか。
個人的に気になったのは、やはりそのガチガチのテーブルレイアウト。これでは、ユーザが「意のままに」レイアウトや見栄えを変更するなんてこと、不可能に近くね?と思っていたら、やっぱり。TextOceanのYahoo!ブログ雑感・遺憾によると、CSS・HTMLの編集は一切不可能
なのだそう。CSSもHTMLも知らないor知るつもりのないユーザ層がコアターゲットなのかもしれませんが、いくらなんでもこれではねぇ……競合しているBlogサービスのカスタマイズ性と比較にもなりません。それと、なぜPICS-Labelを導入しているのでしょうか。現状、PICSが普及していない=役に立っていないことは火を見るよりも明らかで、W3C内でもPICSの「失敗」を踏まえてコンテンツフィルタリングのための新たな仕組みを考える動きがあるというのに。
推奨環境がWinIE6以上かつJavaScript必須などと謳っている点も含め、どうも時代に逆行していることばかり実装しているといった印象です。果たして、ベータ版から正式版へと移行する日には、どのような改善が図られるのか(それとも現状のままなのか?)、とても興味深いです。