CSSは壊れているのか?
著
David Galbraith氏のBlogにて、CSS is brokenというエントリを読みました。氏の主張は、CSSという仕様がその概念において出来が悪い、というもの。僕はというと、今あるCSSに慣れ切ってしまっているせいか、それほど酷い存在ではないと思うのですけど(不便だなと思う点が皆無ではないにせよ)、一般的にはどう受け取られているのでしょうか。
気になったのが、Style and structure are not mutually exclusive, which is why HTML table elements just won't die.
というくだり。構造と見栄えを完全に切り離すことができないからこそ、HTMLのtable要素(ここではあくまでもレイアウト目的のtable要素と読み取りました)がいつまで経ってもなくならないのだという。この主張の前半は同意できるものであり、なぜなら本来であれば不要のはずのdiv/span要素、あるいはid/class属性が、スタイル(CSS)と(X)HTML文書とを紐付けるうえでの「フック」として必要になる場面が多々あるわけで、その点において構造と見栄えを100%切り離すことは不可能と言わざるを得ないと考えているからです。しかしながら、だからといって、table要素を用いたレイアウトを止めない理由にはならないでしょう。
氏は現行のCSSに対する改善案として4つのポイントを挙げていますけど、どれもピンと来ませんでした。むしろ、構造と見栄えの完全分離し得ないからといって旧来の(見栄えも(X)HTMLで実装するような)手法を勧めているのと同義ではないかとすら思えます。スタイルをタグ付けするだなんて、ゾッとしてしまうのですが。